オーガニックコスメの意外な落とし穴とは?

オーガニックコスメの意外な落とし穴とは?
2016年9月11日 高橋 弥生
高橋 弥生
In Lifestyle

近年コスメのCMなどで、”天然由来””自然派””無添加”なんて言葉をよく聞くようになりました。また、オーガニックコスメというのもよく話題になるようになりました。「”天然由来””自然派””無添加”なんてお肌に良さそう!」「オーガニックのコスメならお肌に優しそう!」と思いがちですが、そこには意外な落とし穴があるのです。
今回はオーガニックコスメにまつわる勘違いしがちなことをあげていきたいと思います。
 



 

勘違い① 日本にはオーガニックコスメを認定する機関がない

日本では、オーガニックを認定する機関が食品に対してしかありません。つまり、日本製のオーガニックコスメは各社の判断に委ねられています。したがって、どんな成分が配合されていようとも、化粧品メーカーが「オーガニックコスメ」と言えば、オーガニックコスメということになります。そのため、化粧品に含まれる成分のうち、たった一つオーガニックのものを用いただけでも、オーガニックコスメだと言えてしまうのが現状です。
オーガニック=良いものというイメージは、かなりたくさんの人がもっているイメージです。しかしその良いイメージを利用して、化粧品メーカーがこぞってオーガニックを謳っているというのも現実です。

勘違い② 海外には認定機関があるけれど基準がバラバラ

海外には、オーガニックの認証機関がいくつかあります。フランスのECOCERTやCOSMEBIO、ドイツのBDIHやdemeter、ベルギーのNATRUEなどがその一例です。これらには、成分は天然由来か、環境に配慮した生産がおこなわれているかなど、非常に厳しい認証基準がそれぞれにありますが、統一された基準はありません。
またオーガニックコスメの認定というと、全く合成成分を使っていないと思いがちですが、実はほとんどの認証団体に特例のようなものがあり、防腐剤などの一部の成分に合成成分などが含まれていることがあります。
しかし、それぞれの基準がバラバラでかつ合成成分が一部に入っていることがあるとはいえ、非常に厳しい認証基準がそれぞれにあることから、オーガニックコスメのひとつの信頼の基準にするのはいいかもしれません。

勘違い③ ”天然由来””自然派””無添加”はオーガニックとは別物

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”天然由来””自然派””無添加”という言葉は、いかにもお肌にいい!といったイメージを持つ言葉なので、オーガニックだと思っている人も多いですが、これも勘違いです。
”天然由来”や”自然派”コスメは、天然の素材を加工して精製している化粧品のことで、”無添加”コスメは、防腐剤や合成色素、石油系界面活性剤などの人工添加物が含まれていない化粧品のことです。どちらも良いイメージがありますが、少しずつ意味合いが異なります。選ぶ際にはきちんと成分を判断する必要がありそうです。
(→関連記事:『オーガニックと無農薬、無添加の違いって何?』)

勘違い④ オーガニックコスメはお肌の弱い人向けというわけではない

オーガニックコスメはお肌に優しいと言われていることから、お肌の弱い人向けというイメージかもしれませんが、これも勘違い。そもそも、オーガニックコスメがお肌に良いとされているのは、有機栽培で育てられた植物や精油を主としており、お肌の刺激となりやすい化学物質が含まれていないためです。そのため、極度の敏感肌で化学薬品に負けてしまうことからオーガニックコスメにいきついた人も多くいるでしょう。しかしその一方で、植物の持っているパワーが肌に合わないという人もいるでしょう。そもそもオーガニックコスメは肌が本来もっている力を高めるためのものなので、お肌の弱い人専用というわけではないのです。

オーガニックコスメを選ぶ目を身につける

これまでオーガニックという言葉のイメージから、オーガニック=身体に良いと、飛びついていた人も多いのではないでしょうか?しかし、本当に大切なことは、オーガニックという言葉ではなく、そのものが本当に自分にとって良いものなのか、ということではないでしょうか。
あえてオーガニックを謳わないブランドもあります。これは認定をとるのにもお金がかかるため、あえてとらずに品質で勝負しているとも言えます。オーガニック認定がないから、と避けてしまっているコスメの中にも、オーガニックコスメとなんら効果の変わらない素晴らしい品質のコスメが存在しているという事実もあるのです。
オーガニックコスメも普通の化粧品と同じで合う人もいれば、合わない人もいます。オーガニックは一つの良いものの基準にはなりますが、盲目的にオーガニックを追求するのではなく、成分をチェックしたり、自分で実際に使ってみたりなど、品質を見定める目を持つことが大切でしょう。