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マヌカハニーの大流行が止まらない
「ホットミルクにマヌカハニーを入れて飲んでます♡」なんて投稿をインスタ上でよく見かけますよね。マヌカハニーがそのくらい身近に大流行しているのを感じますが、気になりつつも少しお高いので手を出せずにいるという人もいると思います。今回は今更ですが、マヌカハニーについてご紹介します。
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マヌカハニーとは
マヌカハニーとは、ニュージーランドだけに自生しているフトモモ科の常緑低木であるマヌカの木から採取された蜂蜜のことです。
近年マヌカハニーは「風邪予防になる」などと騒がれていますが、ニュージーランドの原住民であるマオリ族は、古くからマヌカを「癒やしの木」「復活の木」と呼び、マヌカの葉を薬用ハーブとして日々の生活の中に取り入れてきました。
マヌカハニーはなぜ流行しているの?
マヌカハニーが流行した理由としてまず挙げられるのが、海外セレブ、ハリウッド女優、日本の女性芸能人や声優が健康のために愛用していることを公表しブームになったということです。日本の女性芸能人では、藤原紀香さん、中谷美紀さん、梨花さん、吉川ひなのさん、叶姉妹などがマヌカハニーを愛用しているとSNSなどで公言しています。
しかしそれだけではここまでの爆発的な流行には結びつかなかったでしょう。マヌカハニーが流行した一番の理由はやはりその効能でしょう。胃の調子がよくなった、喉の痛みに効く、風邪予防に良いなどと言われていますが、実際にニュージーランドをはじめ世界各国の病院ではマヌカハニーを薬として処方することもあります。特に、マヌカハニーがピロリ菌の繁殖の抑止に効果的だという研究結果が、200年もの歴史を持つイギリスの医療雑誌「Journal of the Royal Society of Medicine」に掲載されるとその評判は確固たるものになり、世界中で大流行になりました。ただし、ピロリ菌の繁殖の抑止に効果があるかについては現在も研究中です。
マヌカハニーに含まれる成分の抗菌力がすごい!
マヌカハニーの抗菌特性が最初に証明されたのは1980年代のこと。ニュージーランドのワイカト大学のピーター・モラン教授が、ニュージーランドの特定の地域から採れるマヌカハニーに他のはちみつにはない特定の抗菌成分があることを発見しました。その後研究がすすみ、ドイツのドレスデン大学のトーマス・ヘンレ教授の研究チームにより、天然の生成物である食物メチルグリオキサール(MGO)という成分がマヌカハニーの抗菌特性を担っていることがわかりました。一般的な蜂蜜のMGOの濃度は7mg/kgを超えませんが、マヌカハニーのMGO濃度はなんと30mg〜700mg/kg、通常のハチミツより最大70倍以上も高い結果でした。
トーマス・ヘンレ教授によると、ハチミツが黄色ブドウ球菌及び大腸菌のような細菌を阻止するには、100mg/kg以上のMGO濃度が必要で、マヌカハニーの中にはMGOがほとんど含まれていない製品もあるため必ずMGOの含有量を確認してから購入するべきだと消費者に訴えています。
(参照:j-manukahoney.jp)
ドレスデン工科大学による消費者へのMGOレベル指標
食物メチルグリオキサール含有量(mg/kg) | 推奨使用例 |
---|---|
MGO100 | ちょっとした体調不良、日常の健康維持 |
MGO250 | 消化不良、胃食道逆流などの体調不良 |
MGO400 | 胃潰瘍、過敏性腸症候群、中〜重度の創傷 |
MGO550 | 最高レベルの抗菌活性 |
(参照:j-manukahoney.jp)
気になるマヌカハニーの栄養価は?
マヌカハニーにはビタミンB類、ビタミンC、ミネラルなどおよそ100種類の豊富な栄養素が含まれています。非加熱の蜂蜜は加熱した蜂蜜よりも豊富に栄養素を含んでおり、マヌカハニーは加熱していない天然蜂蜜なので栄養価が高いです。その栄養素の高さから、サプリの代わりに摂取しているという方も多いです。
また、蜂蜜というと甘いことからダイエットに良くないように思われがちですが、蜂蜜の糖分は果糖(フルクトース)が多く、血糖値を急激にあげることはありません。一般的な蜂蜜はGI値が80以上の高GI食品なのに対し、マヌカハニーのGI値は48〜67の低〜中GI食品なので、砂糖よりも、さらには一般的な蜂蜜よりも、健康的に甘味をとることができます。
(参照:tcnkenko.com)
マヌカハニーはなぜ高い?
マヌカハニーはぶっちゃけお高いですよね。でもきちんとした2つの理由があります。
まず第一に、マヌカがニュージーランドとオーストラリアの一部の地域だけに自生している植物だということが挙げられます。
そして第二に、蜂蜜を採取できる期間がほんの短い期間に限られていることが理由です。マヌカの花が咲いている期間は1年間でたった4週間だけです。つまりマヌカハニーを採取できるのは1年間で花の咲いている、このたった4週間にハチミツがマヌカの蜜を集めた期間だけになります。
これらの理由でとても貴重であることから、価格も必然的に高価になってしまいます。
マヌカハニーの保存方法
マヌカハニーは基本的に常温保存で大丈夫で、冷やす必要はありません。25℃以下で直射日光をさけて保管するのが理想です。冷えすぎてしまうと結晶化して固まってしまって取り出しにくくなるので注意です。夏の暑いときなどは冷蔵庫の野菜室にいれるのがおすすめです。冷気のでてくる奥の方に置くと固まりやすいので手前に置くようにしましょう。
またマヌカハニーは抗菌力が高いことから賞味期限は基本的にはありませんが、採取してから3〜4年が目安だと言われています。