ドライフルーツの保存方法は?冷凍できる?

ドライフルーツの保存方法は?冷凍できる?
2020年1月21日 畑中 瞳
畑中 瞳
In ホームクッキング
ドライフルーツ

ドライフルーツはヘルシーなおやつとしてとても人気がありますが、正しい保存方法をご存知ですか?
「ドライフルーツは乾燥しているし保存食だから適当に保管しても大丈夫」と考える方もいると思いますが、実は一度袋をあけて酸素に触れるとどんどん劣化してしまいます。特に日本は湿度が高いので、乾燥しているはずのドライフルーツにカビがはえてしまうことがあります。
また、メーカーによっては脱酸していない状態で販売されているものもあります。その場合は、未開封でも少しずつ劣化してしまいます。
今回はドライフルーツの正しい保存方法についてご紹介します!

賞味期限・消費期限の違い

保存方法の説明の前にまず理解しておかなければならないのが、賞味期限と消費期限です。
消費期限は袋や容器をあけない状態で、書かれている保存方法に従って保存した場合に食中毒の懸念なしに食べることのできる期限のことです。この期限をすぎたら食べない方が良いです。つまり、消費期限=安全性の保証期限ともいえます。
一方、賞味期限は、袋や容器を空けない状態で書かれている保存方法に従って保存した場合に品質の変化なくおいしく食べられる期限のことです。この期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。つまり、賞味期限=おいしさの保証期限ともいえます。
また消費期限も賞味期限も、袋や容器を空けない状態で書かれている保存方法に従って保存した場合の期限です。一度開封してしまえば劣化してしまいますので、記載されている期限に関係なく早めに食べきる必要があります。

ドライフルーツの賞味期限

ドライフルーツの場合、袋にかかれているのは消費期限ではなく賞味期限です。
ドライフルーツの賞味期限は、果物の種類や製造方法により異なります。水分の多いフルーツは約3ヶ月、水分の少ないフルーツだと約半年後くらいに設定されていることが多いです。これは、賞味期限が長いと消費者の不安を誘うこともあり、メーカー側で短めに設定されたもので、実際には高温の場所などに保管しなければ、数年後までもつ場合もあります。
ドライフルーツは消費期限ではなく賞味期限なのですぐに食べられなくなってしまうなどはありませんが、保存方法を正しく守らなかった場合は、せっかくの美味しいドライフルーツを劣化させてしまうことになります。そのようなことのないよう、美味しさを可能な限り損なわないドライフルーツの正しい保存方法をご紹介します!

ドライフルーツの正しい保存方法

ドライフルーツの保存方法のポイントは「酸化」と「湿度」です。
酸化が進むと味や風味が悪くなります。また湿度が高ければカビの原因になり、逆に乾燥していれば固くなってしまうなど品質に影響が出てきます。
特に添加物不使用のものやオーガニックのものは、薬剤をつかった殺虫処理をしていないため虫などがつきやすく、保管に特に注意が必要です。
 
ドライフルーツの保管方法は以下の通りです。

開封状態 保管方法 注意事項
未開封 常温保存 ・直射日光、高温多湿を避けて保存
・開封済み
・脱酸素剤が入っていない場合
密封容器に脱酸素剤と乾燥剤(シリカゲル等)を一緒にいれて冷蔵保存 ・野菜室NG
・冷蔵庫の匂いが付かないように注意(密封容器にいれれば問題なし)

未開封の場合は常温保存が可能です。直射日光、高温多湿を避けて保存しましょう。
袋を一度開封した場合や商品自体に脱酸素剤が入っていない場合は、密封容器もしくはジッパーの付いた袋などに新しい脱酸素剤と乾燥剤を一緒にいれて冷蔵保存します。
 
保管温度の理想はチルド室(0〜5℃)ですが、通常の冷蔵庫でも問題ありません。
ただし野菜室は、野菜の水々しさを生かすために湿度が高くなっているので避けましょう。カビの生える原因になります。
逆に冷蔵庫で食品が乾燥してしまった経験のある方もいるでしょう。冷蔵庫は野菜室以外は基本的に乾燥しています。ドライフルーツは湿度の高い環境に置くとカビのリスクがあり、逆に乾燥していると固くなってしまうことがあります。密封容器で保管することでそれらを防ぐことができます。
密封容器で保管することはカビや乾燥を防ぐだけでなく、冷蔵庫の中で保管する際の匂いの移行の問題も防ぐことができます。必ず密封できる容器や袋で保管するようにしましょう。
 
密封容器は以下のようなものがおすすめです。ご家庭にジップロックがあればジップロックでも問題ありません。

大容量のものを購入した場合は、真空パックにしちゃいましょう

※筆者がドライフルーツの食品会社で働いていた経験から、家庭でもプロクオリティの保管ができるように記載しています
業務用スーパーなどで大容量のものを購入した場合、真空パックにできる脱気シーラーを購入し、小分けにして真空パックにするのもおすすめです。ジップロックなどでも密封できますが、長期保存するなら酸化を防ぐためシーラーで袋を熱圧着し、酸素の流れを完全に止める必要があります
 
必要なもの
シーラー
熱で密封できるシーラーを使いましょう。できれば真空にできる脱気シーラーがおすすめですが、脱気シーラーは高いので普通のシーラーでも問題ありません。普通のシーラーでパックにする場合は、できる限り空気を抜いて、後でご紹介する脱酸素剤を使って酸素を抜きましょう。
もし新規でシーラーを購入するのであれば、高くなりますが富士インパルスのシーラーを圧倒的におすすめします。富士インパルスは国内の食品工場でも圧倒的なシェアを持っているメーカーで、はっきり言って全然壊れません。一番安いP-200も、家庭用ですが温度調整も可能で、業務で使えるレベルです。amazonで上位にサクラレビューの中国製のシーラーがならんでいますが、もしこれらを購入する場合は安物買いの銭失いにならないように気をつけてください。

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小分け用の袋(チャック付きがおすすめ)
シーリングに対応しているチャック付きの袋を購入しましょう。できればアルミ素材で、日光を遮るものが良いです。
サイズは入れるドライフルーツの種類にもよりますが、最低でも縦16cmはあった方が良いと思います。マチがある以下のようなタイプがおすすめです。

ゴム手袋(清潔なハシ、ピンセット、トングなどで代用可)
ゴム手袋もできればつけてください。ゴム手袋を使用しない場合は、ハシやピンセットなどをアルコール消毒してドライフルーツを移しましょう。

 

【脱気シーラーではない場合】脱酸素剤
酸化防止のため、脱酸素剤を封入しましょう。脱気シーラーで脱気する場合は必要ありません。

【湿度の高い時期に行う場合】乾燥剤(シリカゲル)
オレンジなどパリッとした感触のドライフルーツは湿気を嫌いますので、その場合はシリカゲルを入れましょう。
ただしっとり系のドライフルーツの場合、乾燥しすぎてしまう場合がありますので入れなくても良いです。

手順
1. ドライフルーツをゴム手袋やピンセットなどで小分け用の袋に入れる
2. 小分け用の袋に脱酸素剤・シリカゲルを入れる
3. 小分け用の袋をシーラーで封をする
4. 余った脱酸素剤・シリカゲルにシーラーで封をする
 
注意点は、決して素手でドライフルーツや脱酸素剤を触らないことです。人間の皮膚には細菌が多いため、品質に影響を与えます。
2〜3は素早く行ってください。脱酸素剤は脱酸素剤が入った袋を開けた瞬間から酸素を吸収し始めるため、脱酸素剤入りの袋を開けた瞬間から閉じる瞬間までの時間をなるべく短くしてあげる必要があります。また余った脱酸素剤は終わった後にきちんとシーリングすれば別の機会に利用できます。また、シリカゲルも同じ原理で封をしてあげてください。
 
注意点は、決して素手でドライフルーツや脱酸素剤を触らないことです。人間の皮膚には細菌が多いため、品質に影響を与えます。

冷凍はできる?

冷凍はあまりおすすめできません。解凍時に果実の繊維が壊れ、本来の風味が損なわれてしまいます。また、解凍時の水分がカビの発生原因にもなります。

より長期にわたって保存するには

ドライフルーツをより長期にわたって保存したい場合は、ラム酒やブランデーに漬け込むのがおすすめです。アルコールの殺菌効果で雑菌の繁殖を抑えることができます。
ドライフルーツのラム酒漬け・ブランデー漬けは、そのまま食べるのでも十分美味しいですが、パウンドケーキやシュトーレンなどの焼き菓子に使用したり、アイスクリームに添えたり、チーズやバターに混ぜ込めばワインのおつまみにぴったりなフルーツバターにすることもでき、使い道は様々ですので余らせてしまう心配もありません。
ラム酒やブランデーに漬け込むレシピは別記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

いかがでしたか?

ドライフルーツは乾燥した保存食というイメージから、長期にわたって保存する方が多いですが、美味しい状態を維持するには正しい保存方法で保管する必要があります。メーカーの推奨する方法や今回ご紹介した方法で保存するようにしてください。
ドライフルーツは保存方法をきちんと守れば品質を保ちながら長期保存できるものではありますが、やはり早めに消費してしまうのが一番美味しく食べることができます。