おいしい料理に欠かせない「塩」。精製の仕方や粒の粗さなど、さまざまな種類がありますが、最近注目されているのが「フレーバーソルト」です。今回はフレーバーソルトのより美味しくなる使い方なども含めて、おすすめソルトをたくさんご紹介したいと思います。
目次
フレーバーソルトって？
そもそもフレーバーソルトって何なのでしょうか。
フレーバーソルトとはパウダー状にした香辛料（スパイス）やハーブなどを塩に混ぜたものです。おそらく日本で一番有名なフレーバーソルトである「クレイジーソルトみたいなもの」言えばピンとくる方も多いのではないでしょうか。
クレイジーソルトを例に挙げましたが、塩とハーブ、香辛料などを混ぜたものであるフレーバーソルトは、ブランドや商品ごとに入っているハーブや香辛料の配合が異なり、配合や比率によって独自の味わいが出るため商品のバリエーションが豊富です。おそらく世界中のフレーバーソルトを集めたらそれこそ何千種類も商品化されていると思いますが、キリがないので今回はその中でもおすすめのフレーバーソルトのみをご紹介したいと思います。
フレーバーソルトを使うメリット
フレーバーソルトを使用するメリットとは何でしょうか。いくつか考えられるメリットを挙げてみたいと思います。
美味しい
当たり前ですが、基本的にはこれです。美味しいから使います。さきほどご紹介したように、フレーバーソルトは各社バリエーションが非常に豊富なのですが、ご自身の味覚にピタッとマッチするフレーバーソルトを見つけると間違いなくハマります。「野菜を炒めただけのものでも、それさえかければ美味しく食べられる」というフレーバーソルトを見つけると幸せになれること間違いなしです。
水分を加えずに味付けができる
フレーバーソルトは香辛料などが入っていますが、基本的にはパラパラした塩です。なので、例えばサクサクに揚がった揚げ物に振りかけると、サクサクの食感を残したまま味をつけることができます。また炒め物などに使うと、水っぽくならずに仕上がりますので、食感などを変えずに味だけ変えたい場合に重宝します。
簡単に味付けができる
自分でハーブやスパイスを計量して作ろうと思うと難しいものですが、フレーバーソルトは各ブランドそれぞれが絶妙な配合でブレンドされています。そのため、ひとつひとつを計量したりすることなく味を決めることができるのです。
原材料がはっきりしている
添加物などが気になる方にとってはこれは大きなメリットです。フレーバーソルトはシンプルに「塩＋香辛料＋ハーブ」という構成で出来上がっている調味料なので、他の化学調味料と異なり「聞いてもよくわからないものが入っている」ということはありません。
おすすめフレーバーソルト11選
では数あるフレーバーソルトの中から厳選した、おすすめのフレーバーソルトをご紹介したいと思います！なおフレーバーソルトを一度も買ったことの無い方は、まず【基本】と書いてある塩の中から１本試してみるのをおすすめします。
【基本 何でも使える】クレイジーソルト
原材料：岩塩、ペッパー、オニオン、ガーリック、タイム、セロリー、オレガノ
おそらく日本で一番有名なフレーバーソルトで、レストランなどでもよく使われています。
フレーバーソルトというものを今まで全く使ったことが無いという方はとりあえずこれを買いましょう。
岩塩にパウダー状のハーブを混ぜあわせており、使われているハーブは、タイム・オレガノ・セロリ。ほかにオニオンとガーリック、胡椒が入っています。
肉や魚にサッと振りかけてグリルにしたり、ムニエルの下味にしたりすると、ハーブの豊かな香りを楽しむことができますよ。下手に他の調味料と混ぜるより、クレイジーソルト１本で味付けしたほうが美味しくなる場合が多いです。特に肉に合いますが、牛肉よりは鶏肉や豚肉に使ったほうがクレイジーソルトらしさを感じられます。
シリーズで「ガーリック」や「バジル」「ペッパー」などもありますが、基本的にはベーシックなクレイジーソルトが一番美味しいです。
【基本 何でも使える】S&B マジックソルト
S&Bが販売しているマジックソルトはクレイジーソルトに近い味です。クセが少なくどの料理にも合うオールバランスタイプなので、お好みに合わせてクレイジーソルトかマジックソルトのどちらかは１本手元においておきたいところです。
【基本 肉】黒瀬のスパイス
キャンパーやBBQ好きには鉄板とも言えるのが黒瀬のスパイスです。胡椒や醤油、ガーリックなどがベースになっています、先程のクレイジーソルトは肉や魚、サラダなど幅広く合わせられますが、こちらはとにかく肉に合います。肉の中でも鶏肉が特におすすめです。なお肉への相性が抜群というだけで、他の料理にかけてもとんでもない美味しさを発揮します。中毒性でいうとクレイジーソルトよりも上なので、かけすぎてすべての料理が黒瀬のスパイス味にならないように注意しましょう。
【基本 肉】中村食肉 マキシマム
名前の通り肉に合うフレーバーソルトです。好みにもよりますが、ステーキであれば黒瀬のスパイスよりマキシマムのが合う気がします。マキシマムは有名ではありますが、宮崎のローカルとも言える調味料ですので本州等のスーパーで見かけることはほぼありません。入手はネット頼みになります。
ちなみに都内であれば、新宿にある宮崎のアンテナショップ「新宿みやざき館KONNE」で購入することが可能です。（google mapで見る）ただこのアンテナショップ以外では都内でも殆ど見つけるのは不可能な状態となっています。
【レモン】彩塩レモン
レモン果汁と皮から作られたレモンの塩で、サッパリした料理に使うと、コクと深みが増します。サーモンや白身魚などのムニエルやグリル、生野菜のサラダ、温野菜、カルパッチョやパスタなど、いろいろ使えます。
また焼き肉や唐揚げなどでレモンの汁を用意するのが面倒な時に代わりに使うこともできます！ある程度万能感があるので一家に一台、手元に常に置いておきたい塩です。
【ゆず】彩塩柚子
ゆずの味と香りで、揚げ物やこってりしたものもサッパリして食べやすくなります。鶏のから揚げの下味にゆず塩を加えるとさわやかな唐揚げができますよ。普通に揚げた唐揚げに振りかけてもおいしいし、カブや大根の浅漬けを作る時に加えてもおいしいです。
またうどんなどの麺つゆに溶かすといつもとは一味違ったつゆを楽しむことができます。
【梅】うめ海鮮 梅塩
熊野灘の海水を煮詰めて天日干しした天然の塩に地元産の梅酢をブレンドした梅塩で、ほのかな梅の香りに絶妙な酸味と甘さがおいしいお塩です。ご飯にそのままかけたり、梅塩をまぶしたごはんでおにぎりにしたり、和風パスタのトッピングとしてもおすすめです。また、肉料理とも相性がいいので、ステーキやしゃぶしゃぶの時にもぜひ試してみてください♪
フレーバーソルトの中でも、あとでご紹介する抹茶ソルトと並んで色合いが抜群ですので、料理に彩りを添える目的でもおすすめですよ！
【わさび】S&B スマートスパイス わさび塩
本わさびを粉末状にして塩と合わせた「わさび塩」は、粉末でもしっかりわさびを感じることができます。冷ややっこ、お寿司、天ぷら、お刺身など、わさびが合うものにおすすめです。ステーキや焼き肉などの濃いお肉料理にも合いますが、淡白な白身魚にも合いますよ。
わさびはチューブで用意しても、意外と使い切れない事が多いですので、普段あまりわさびを使用しないけど常備はしておきたい方などにもおすすめです。
【カレー】ハウス カレー塩
塩とカレー粉を擦り混ぜた「カレーの塩」は汎用性が非常に高いフレーバーソルトです。他のフレーバーソルトは、はじめに挙げたメインの４つ以外は使い道が結構限られてしまう塩が多いのですが、カレー塩だけは別です。基本的にどんなものでも美味しくできます（カレーですからね）
チャーハンや野菜炒めに混ぜてもよし、ポテサラなどに混ぜてもよし、フライドポテトや唐揚げにかければ子供もハマること間違いなしです。またポテチやポップコーンなどのお菓子も一瞬でカレー味にできます。
【抹茶】ユウキ 抹茶ソルト
メインは天ぷら用ですが、お茶漬けや刺し身などにも使用できます。他の塩に比べると少し使い勝手は悪いですが、抹茶ソルトは他のフレーバーソルトと異なり料理の色合いをつけるという目的でも使用できます。皿の空いた空間に抹茶ソルトを少し散らしておくと見栄えをぐっと良くすることができるのでおすすめです。
【トリュフ】カシーナロッサ
正直トリュフのフレーバーソルトは品質がいまいち安定しないのであまりおすすめしません。もしトリュフの香りをつけたいのであれば、塩では無く以下のようなトリュフオイルを使うのをおすすめします。（トリュフはオイルが一番品質が一定に保たれています）
ただそれでもトリュフ塩を試してみたい場合はイタリア・カシーナロッサのトリュフ塩が比較的おすすめです。塩はミラノからほど近いチェルビアの海塩を使用しています。トリュフ塩はオムレツの生地に溶かしておくと美味しいので是非試してみてください！
フレーバーソルト保存時の注意
フレーバーソルトは「塩」のためついつい常温で保存しがちですが、開封後は必ず冷蔵保存しましょう！フレーバーソルトは味や風味をつけるためにハーブや香辛料が入っているものが殆どで、常温保存しているとそれらにダニなどの虫がわく可能性があります。必ず蓋を締め、冷蔵庫にて保管してください♪
さいごに
同じ料理でもフレーバーを変えると何通りにも楽しむことができますね。また、振りかけるだけで味付けできるのも手軽でうれしいポイントです。
いつもの味付けに飽きてきたら、お気に入りのフレーバーソルトをサッと一振りしてみてくださいね♪
