本記事では、ハーバリウムの基本的な作り方や必要な金額、おすすめのアイデア本などをご紹介します♪
手軽に、少額でも作れる手作りのハーバリウムは母の日などのギフトから、子供の自由研究まで幅広く活躍します!もちろんご自宅のインテリアとしてもおすすめですのでぜひ試してみてください♪
ハーバリウムって何?という方や手作りの前に完成品を見てみたいという方は、こちらの関連記事を読んでみてください!
目次
手作りハーバリウムに必要な予算は?
完成品のハーバリウムを購入する場合、サイズによりますが1500円〜3500円程度が一般的な価格です。
対して手作りのハーバリウムを市販品と同じクオリティで作る場合、オイルや花材を専用のもので作った場合初期費用として1500〜4000円程度が必要になります。なので1つだけ作ろうとした場合、コスパ的には市販品を購入したほうが安くなります。
ただ初期費用としてかかる費用の大部分がオイルと道具の購入費となりますので、一度揃えてしまえば1つ500円以下で作ることも可能です。
100均で揃える場合
500円程度
ピンセットやハサミ、消毒用アルコールなどを家庭にあるもので代用してしまうのであれば、必要なのは「瓶」「花材」「保存用オイル」の3つのみとなります。
保存用オイルをベビーオイルで代用するにしても、1つ500円程度で作ることが可能となります。
道具も100均で揃えた場合、ピンセット、ハサミ、じょうごを買ってプラス300円、1つ800円程度で作れます。
専門店で揃える場合
1500円程度
瓶が100〜400円程度
専用オイルが1000円〜
花材が1つ150円程度〜
(家庭用で代用しない場合)ピンセットなどの道具セット 1000円程度
上記のような感じで、ピンセットなどの道具を除いた金額で1500円程度から作ることができます。
専用オイルは量が多ければ多いほど単価も下がりますので、大容量のものを購入すれば1000円以下に抑えることも可能です。
ハーバリウムの作り方 基本編
作る前の注意点
瓶を殺菌しても花材に水分が残っているとカビの原因になってしまいます。特に梅雨の時期などは気をつけて作業してください。
なお必ずドライフラワーかプリザーブドフラワーを使用し、絶対に生花は使用しないでください。生花自体に含まれている水分によってカビや腐食が発生してしまう可能性があります。
また人間の手には雑菌が潜んでいるので、手を消毒用のアルコールで丁寧に消毒しておきましょう。長期保存のために万全を期したい方は、ゴム手袋をつけて作業すると良いでしょう。
ではハーバリウムの基本の作り方を説明します!といっても作り方はいたって簡単!
1.消毒
2.配置
3.オイルで満たす
上記の3ステップで完成です!それぞれ見ていきましょう!
1.空き瓶を消毒する
煮沸消毒もしくはアルコールなどでしっかりと消毒し、消毒後はしっかりと瓶を乾かします。これは瓶の中で雑菌やカビの繁殖を防ぎ、より長くハーバリウムを楽しむためです。
アルコールをまんべんなく瓶の中にかけ、アルコールが気化するまで待ちましょう。アルコールは気化しやすいのでそれほど時間はかかりません。
アルコールで消毒した後に2〜3時間以上置きっぱなしにしてしまった場合は、念の為もう一度アルコール消毒しても良いでしょう。
2.花材をカットし、瓶に配置する
入れたい花材を瓶の隣に置き、完成後のイメージに合わせて切っていきます。
初めて作る場合は気持ち小さめに切ると瓶に入れやすくなります。茎も長いと入れづらくなる原因となりますので、2〜4cmほど残した状態で切ると良いでしょう。
まずはあじさいやかすみ草で土台をつくります。
色のバランスや配置などを意識しながら詰めていき、ある程度詰めたら長さのあるお花を設置します。そうすることで、長さのある花が浮いてくるのを防ぐことができます。
2.5 花から発生してしまったクズを出す
生花だったら少しのことでクズは出ませんので良いのですが、ハーバリウムに使用するドライフラワーやプリザーブドフラワーはどうしても花のクズが出てしまいます。
基本的には瓶を逆さにし、人差し指などで軽くトントンと揺らしてクズを出していきます。
ただクズを取り出そうとして花に触れたら、そこからまた新しいクズが発生してしまうという負のスパイラルに陥ってしまう事がよくあります。
オイルを入れたら意外と気にならなくなったりしますので、初めのうちはそれほど神経質にならずに、多少残っていてもオイルで満たせて完成させてしまいましょう。クズが取れずにイライラしてしまい、ハーバリウムに対してマイナス感情を抱いてしまうよりは、さっさと完成させて気持ちよくなってしまったほうが良いです。(経験談)
3.オイルを注いで完成!
瓶を傾けながら、瓶をつたっていくようにゆっくりゆっくりとオイルを注いでいきます。じょうごを使ってうまい具合に注いでいきましょう。
重要な注意点として、オイルを入れるときにオイルが直接花材に当たらないようにしましょう!花材は乾燥したもろい状態ですので、直接当たるとその圧力だけで砕けてしまうこともあります。
オイルは瓶いっぱいに浸すのではなく、2〜5cm程度の余裕を残しておきましょう。ギリギリまで浸してしまうと、気温が上がったときにオイルが熱膨張し、体積が増えてしまった時の余裕が無くなってしまうため危険です。
オイルを浸し終わったら、ピンセットや串などで微調整し、花材に付着した空気の泡が浮いていくまでしばらくおいて置いておきます。10分程度置いて気にならなくなったら蓋をして完成です!
なお食品などを入れている瓶と違い、基本的にハーバリウムは1度締めたら破棄するまでもう開けることは無いのでしっかり締めましょう!ハーバリウムを満たしているのはたっぷりのオイルですので、蓋がしっかり締っていないと後々大惨事が待っています。
ゴム手袋を使用しているのであれば、ゴム手袋を使用すると力が弱くてもしっかり閉めれます。その際作業に使用した手袋はオイルが付着して滑る可能性がありますので、オイルがついてしまっていたら新しい手袋を使いましょう。
ハーバリウムを見ると作るのは難しそう…と思ってしまいますが、こうしてみると意外に簡単ですよね!
一番難しいのは、花を配置していくことではないでしょうか?
長さのある花が浮いてしまわないように配置するのも、素敵なデザインにするのも、たくさん作るにつれてコツを掴めるようになりますのでがんばってください!
ハーバリウムのおすすめの本5選
はっきり言ってしまうと、初めて作るハーバリウムは花によっては失敗する可能性も高いです。何故かと言うと花によってオイルを入れた後に浮いてくる花、沈む花、入れ方によってはオイルの重みに耐えられない花など、花や花の保存方法によって入れ方のコツが有るためです。
花材代やオイル代もバカにならないので、せっかく買った花材やオイルを無駄にしないためにも、初めてなら1冊は読んでおくことをおすすめします。
ではそんなハーバリウムづくりのコツや素敵なデザインの参考になる本をご紹介したいと思います♪
ハーバリウムづくりの教科書
キャンドルアーティスト?と思われるかもしれませんが、花をらせん状に配置したり、ラメやパールを浮かせたりとキャンドルアーティストならではのオリジナル技法が満載で、とても魅力的なハーバリウムを作ることができます。
もちろん、基本の作り方や、オイルに色をつける方法、花を浮遊させる方法などもしっかりと解説されているので、初心者にもおすすめです。
華と刻 ハーバリウム設計図 アレンジメント テクニックブック
ハーバリウム作品が完成するまでの手順が写真つきで掲載されているので、はじめてハーバリウムをつくるという方にもとてもわかりやすく、具体的な花材リストもあるので、花材集めの参考にもなります。
また手作りしたあとにギフトとして贈れるように、自宅で印刷して使えるハーバリウム用タグのダウンロードデータもついています!
光で花をアートする HERBARIUM STYLE BOOK
ハーバリウムは透明の瓶の中でオイルに漂っていることから、光との相性がとても良いです。
この本では照明デザイナーという光のプロの視点からハーバリウムの魅力を徹底分析し、花の持つ美の生命力を光学的なアプローチでインテリア・アートとして紹介されています。
飾ること、魅せることの観点からハーバリウムを学びたいという方におすすめの本です。
ハーバリウムとボタニカルクラフト
母の日、父の日、バレンタイン、誕生日、ハロウィン、クリスマス、ウエディングなど様々なシチュエーションにあったデザインを65種類も紹介しています。
ハーバリウムだけでなく、ランプやサシェ、キャンドルなどのボタニカルクラフトも紹介されているので、眺めているだけでも楽しむことができます。
ハーバリウムでつくる おしゃれな雑貨とインテリア
ハーバリウムだけでなく、標本箱やカードなど、植物をつかった約20種類の雑貨の作り方が解説されています。
ハーバリウムはカラフルなデザインが多いイメージがありますが、errerによるハーバリウムは植物の良さをいかした洗練されたデザインが特徴です。
洗練されたデザインのハーバリウムはどんなお部屋にも合うので、手作りしてプレゼントしたら喜ばれそうですね♪
ギフトとして本当におすすめなので、是非試してみてください!
切り花だと人によっては貰っても扱いに困るという方がいますが、ハーバリウムであれば小物・インテリアという扱いになるのでほぼ間違いなく喜ばれます!ご自身で作ったハーバリウムと言って渡せば、話のネタになることも間違いなしなのでぜひ試してみてくださいね♪