炭酸飲料といえば、着色料や香料など添加物いっぱいの甘ったるい飲み物といったイメージが強くありませんか?おまけにフルーツの名前が付いているにも関わらず、果汁はほとんど入っていないに等しい少なさでがっかりするケースも少なくありません。しかしあまり知られていませんが、世の中にはオーガニックや無添加の炭酸飲料もたくさんあります。有機認定を受けたフルーツを100%使用したものや、甘さも自然の甘さそのままだったり、オーガニックのシュガーやシロップを使用したものなど様々です。
今回はお子様も安心なフルーツジュース系からノンアルコールで食事のお供になるもの、コンブチャの炭酸飲料まで、予想以上にいろいろあるオーガニックの炭酸飲料をご紹介させていただきます!
目次
光食品のオーガニック炭酸飲料シリーズ(国産)
オーガニック認証:JAS
オーガニック・無添加の炭酸飲料としてはコスパNO1です!!250mlと少し小さいサイズですので、お子様の普段のジュースとしても圧倒的にオススメできます。
他のオーガニックの炭酸飲料は基本的に海外産でお値段が少しお高めになりますが、こちらは国内食品メーカーで無添加・無農薬など安全な食品に特化した徳島県の光食品が発売しているもので、普段飲むのにぴったりな価格のオーガニック炭酸飲料となっています。
種類はレモンサイダー・みかんサイダー・アップルサイダー・ぶどうサイダー・ジンジャーエールの5種類あります。このうちオーガニック認証の有機JASを取得しているのはアップル・ぶどう・ジンジャーエールの3種類です。レモン・みかんサイダーは保存料や着色料、果糖ブドウ糖液糖は使用していませんが、砂糖として北海道産のビート糖を使用しており、これが有機ではないため有機JASはついていません。またジンジャーエールは砂糖を使用していますが、こちらは有機砂糖に有機りんご果汁を混ぜたものを使用しています。
砂糖を一切しておらず、有機JASも取得しているのはぶどうとアップルの2種類です。買うときは以下のような判断で購入するのが良いのではないでしょうか。
「砂糖厳禁」「有機厳守」でしたらアップル・ぶどう
「砂糖可」「有機厳守」でしたらアップル・ぶどう・ジンジャー
「砂糖可」「砂糖が有機でなくてもOK」でしたら全種類
光食品は食の安全に関して信用できるメーカーな上に、人工添加物は5種類どれも入っていないので、砂糖が許容できるかで決めるのが良いと思います。
光食品 オーガニック・ぶどうサイダー+レモン
原材料:有機ぶどう、有機レモン、炭酸
子供におすすめのぶどうサイダーは砂糖やブドウ糖などは一切使用せずに、原材料は有機ぶどう(赤・白ブレンド)・有機レモンと炭酸という潔さのため自然な甘みとなっています。「赤・白ブレンドの甘めのワインのスパークリング強め・アルコール抜き」と考えると味の想像がつきやすいのではないでしょうか。
唯一のデメリットとしては使用している有機ぶどうと有機レモンが海外産(ぶどう:アルゼンチン・アメリカ / レモン:スペイン・イタリア)ですので、どうしても国産にこだわりたいという方は厳しいかもしれません。ただやはりコスパはオーガニックの炭酸飲料としては群を抜いてますので、原料は海外産でも気にならないという方にはおすすめです。
光食品 オーガニック・アップルサイダー+レモン
原材料:有機りんご、有機レモン、炭酸
こちらもリンゴオーガニックですが、海外産となります。リンゴはニュージーランド・トルコ産で、レモンはスペイン・イタリア産です。リンゴの甘さだけで甘みをつけてますので、自然な甘さに仕上がっています。オーガニック100%使用のりんご・レモンジュースに、炭酸が入ってるようなイメージです。
光食品 オーガニック・ジンジャーエール
原材料:有機砂糖、有機りんご果汁、有機しょうが、有機レモン果汁、有機すだち果汁
オーガニックのジンジャーエールというのは欧米だと結構メジャーなんですが、どうしてもお値段が高くなります。そしてコーディアル(ジンジャーシロップ)に近い感じになり、「ご自身で炭酸で割って下さい」というものが多いので気軽には飲めなくなってしまいます。
その点光食品のジンジャーエールは「コスパ良し」「缶で、量も気軽に飲める」という点で群を抜いていますね。
ただ飲みやすい「ジュース」という感覚で作っていますので、海外産のオーガニックのジンジャーエールに多い「生姜感(ウィルキンソンのようなイメージ)」を期待して飲むと期待はずれになります。コカコーラが出しているいわゆる「ジンジャーエール(カナダドライ)」に近い感覚です。
コーディアルについては以下の記事を参考にしてください。
みかんサイダー+レモン
原材料:有機温州みかん(国産)、有機レモン(スペイン・イタリア)、ビート糖(北海道)、炭酸
国産のオーガニック温州みかんを使用し、天然水で仕上げているオーガニックのみかんciderです。オレンジジュースにありがちな香料・酸味料などは不使用となっています。光食品のオーガニック炭酸飲料の中で唯一砂糖(北海道産遺伝子組み換え無しのビート糖)が入っていますので、そこが気になる方は避けた方が良いかもしれません。
レモンサイダー
原材料:ビート糖(北海道)、有機レモン果汁(スペイン・イタリア)
スペイン・イタリアの太陽のもとで育ったオーガニックのレモンをふんだんに使用したレモンサイダーです。レモンの酸味がギュッと詰まったレモンサイダーで、ごくごくと飲めてしまいます。
ただ比較的甘めに作ってありますので、子供には良いですが甘さ控えめでレモンの炭酸水に近いものを飲みたい方には向かないかもしれません。
フェニックス オーガニックレモネード(ニュージーランド)
オーガニック認証:BioGro(ニュージーランド)
ニュージーランドのオーガニック清涼飲料のトップブランド「フェニックス」のレモネードです。有機レモンと有機サトウキビを使用しており、もちろん遺伝子組換えではありません。微炭酸で刺激の強くない飲みやすいものになっています。同じシリーズにジンジャービアもあり、そのまま飲んでもウィスキーやリキュールを割る炭酸割にも使えます。
コンブチャワンダードリンク(アメリカ)
オーガニック認証:USDA(アメリカ)
アメリカ発の人気コンブチャの専門店「コブチャワンダードリンク」の炭酸飲料です。昆布は含まれていませんが発酵製品なので栄養価も高く、ポリフェノールやアミノ酸も含まれています。甘味が苦手、でも炭酸が好きな人にはぴったり。加えて栄養まで摂れるお値打ちなオーガニック炭酸飲料です。
日本で入手可能な味は以下の3種類です。少し高めに思えるかもしれませんが、アメリカの公式サイトで購入しても24缶で50ドルしますのでかなり良心的な価格設定になっている気がします。
トラディショナル
ウーロン茶ベースのベーシックな味味わいです。
もしコンブチャというものを1度も飲んだことがないのであれば、このトラディショナルを箱買いするのはやめましょう。コンブチャドリンクの割には飲みやすく仕上がっていますが、やはりコンブチャはコンブチャです。初めてであればトラディショナルではなく次にご紹介するグリーンティやジンジャーが飲みやすくておすすめです。トラディショナルを箱買いするのであれば、1本試してみて自分に合うなと思ってから箱買いしましょう。
グリーンティー&レモン
緑茶ベースにオーガニックレモンのさっぱりした風味のコンブチャサイダーがこちらのグリーンティ&レモンです。トラディショナルに比べるとさっぱりと飲みやすく仕上がっていますので、コンブチャを飲んだことが無い方はトラディショナルよりこちらを先に飲んでみるのをおすすめします。
アジアンペア&ジンジャー
アジアンペア、つまり梨と生姜の風味のコンブチャドリンクです。こちらもトラディショナルよりは格段に飲みやすく仕上がっています。生姜の風味が苦手じゃなければこちらもおすすめです。
ちなみに基本的には3種類どれも子供には向きません。大人向けの味わいとなっていますので、お子様に飲ませるのであれば一番はじめにご紹介したヒカリのジュースをおすすめします。
レッドブル ORGANICS(オーストリア)
オーガニック認証:有機JAS
機能性エナジードリンクでおなじみのレッドブルですが、JASからオーガニック認定をうけた商品が2018年から発売されています。関東限定でしたが、2019年から全国で取り扱いが始まりました。
シンプリーコーラ、ビターレモン、ジンジャーエールの三種類です。カルダモン、シナモン、ジンジャーなどのハーブ類がブレンドされていて、すっきりとした味わいになっています。エナジードリンクのイメージが強すぎるため「本当に大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、レッドブルは有機農法をヨーロッパでリードしてきたオーストリアの会社ですので、オーガニックのドリンクを出すのは必然の流れだったとも言えます。
コンビニでも販売しているところがありますので、そういう意味では一番身近なオーガニック炭酸飲料と言えるかもしれません。味に関しては正直人を選ぶ味というか、例えば「コーラ」を「コカ・コーラ」のようなイメージで飲むと「ん?」となるような感じですね。
オーガニックエルダーフラワプレッセ(イギリス)
オーガニック認証:ORGANIC FOOD FEDERATION (イギリス)
イギリスで古くから親しまれている伝統的なハーブ「エルダーフラワー」を使用した微炭酸飲料です。エルダーフラワーは風邪や花粉症に良いとされています。その花を手摘みで収穫し、抽出したエキスを微炭酸で割った有機ドリンクです。ハーブは個性的な味が多いので好みが分かれると思いますが、フラワーエルダーはマスカットの風味に近いとかで飲みやすいと思います。そのまま飲んでも、アルコールを割る場合に使用するのもおすすめです。原液シロップ(コーディアル)を購入してご自身で炭酸で割っても良いというか、そちらの方がコスパは良いですが、瓶を開けてそのまま気軽に飲みたいという方にはこちらがおすすめです。
同シリーズで、ジンジャービア、レモネード、ザクロ&ラズベリーがあります。
スパークリングライムエイド(ドイツ)
オーガニック認証:有機JAS
ドイツ生まれのオーガニック炭酸飲料です。濃縮還元していない新鮮なストレート果汁を使用しています。微炭酸で飲みやすく、ライム、パッションフルーツ、ブラッドオレンジの3種類。
例えばライムの原材料は「炭酸水、有機ライムジュース、有機きび砂糖」と、シンプルに素材の味で勝負しています。こちらの商品は、開発途上国の生産者をサポートするシステム「フェアトレード」を行っています。1本につき7円が役立てられる仕組みになっています。
ボトルもおしゃれなデザインですが、このボトルは再利用可能!シャンプーやボディソープなどの容器としても使えるとのこと。色違いで揃えたくなりますね。
ブラウンシュガーファースト有機レモンスカッシュ(日本)
オーガニック認証:有機JAS
ココナッツオイルで有名なブラウンシュガーファーストが販売している、イタリア産の有機レモン果汁とメキシコ酸の有機ブルーアガベシロップを使用したレモンスカッシュです。シュガーや添加物を一切使っていないので、お子さまにも安心です。またべたついた甘さがないため大人でもすっきりと飲めるのでおやつに最適なレモンスカッシュになっています。
Galvanina(ガルバニーナ)(イタリア)
イタリアで1901年に創業され、貴族向けにミネラルウォーターを販売したことから始まった人気のミネラルウォーターのブランドがガルバニーナです。ミネラルウォータの他に天然の炭酸水で作ったオーガニックのコーラが有名ですが、他にもジンジャー、ピンクグレープフルーツなど有機果実をふんだんに使ったオーガニックの炭酸ドリンクがたくさん揃っています。
人工甘味料や着色料、保存料は無添加で、使用されいるきび糖などの原材料ももちろん有機のものを使用しています。使用している水はイタリアを南北に走っているアペニン山脈のエミリア・ロマーニャ州で雪解け水が湧き出てきたものです。(ちなみにエミリア・ロマーニャはフェラーリやランボルギーニの本拠地です)オーガニック認証はUSDAとJASを取得しているようです。
以下のようなたくさんの味がありますので、お子様やご自身がお好きな味を選べます。コーラとガゾーザ、リモナータ、アランチャタロッサが個人的におすすめなので是非試してみてください。どの味も一般的に販売されている炭酸飲料よりは甘さは控えめで、果実やハーブの味がよく効いています。
- コーラ(ノンカフェイン)
- ガゾーザ(一般的な甘いソーダ)
- リモナータ(レモン味)
- アランチャタロッサ(ブラッドオレンジ味)
- ポンペルモロッソ(ピンクグレープフルーツ味)
- マンダリン(マンダリンオレンジ味)
- グアバと睡蓮のホワイトティー(非炭酸)
- イタリアンジンジャー(生姜味)
ボトルもレトロでシンプル!グッドデザイン賞受賞のおしゃれな容器です。ボトルにはブランド名の由来にもなった16世紀イタリア貴族・ガルバニーナ家の紋章が刻まれています。
お値段は高めですが、お子様に飲ませる価値はあるので一度は試してみてください!
まとめ
フルーツ系から乳酸発酵商品まで、オーガニックでも炭酸飲料は意外と種類が多く発売されています!
国産メーカーのものは少なく1本あたりの単価が高めになってしまうのがネックですが、日常的に飲むのは光食品のサイダー、ちょっとしたお祝いには海外産のなどといった使い分けをすると良いかもしれません。