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キャロブが次のスーパーフードとして話題に!
栄養価が非常に高い食品の事は「スーパーフード」と呼ばれていますが、スーパーフードは健康志向の方や美意識の高い女性を中心にブームとなっています。
スーパーフードといえば、アサイーやチアシード、カムカムなどがパッと頭に思い浮かぶ方も多いと思いますが、いま子育て中のママや健康、美意識の高い女性たちのあいだで“次のスーパーフード”として、「キャロブ」という豆に注目が集まっています。
実はキャロブは1度、2007年ごろに日本国内で、「健康と美容に優れた効果や効能を期待できる食材」として、雑誌やネットなどのメディアで特集や紹介をされていたことがあります。この当時は、さほど人気が出ませんでしたが、いまでは「#キャロブ」でinstagramのSNSやブログにアップされていたり、健康と美容に関するYoutuberや情報サイトなどがキャロブが紹介するなど、再ブレークの兆しが見えてきています。
そこで、今回は“次のスーパーフード”として注目を集めている話題のマクロビフード「キャロブ」の栄養から期待できる効果や効能、さらにはおすすめの食べ方まで、まるごとご紹介します!
そもそもキャロブって何?
キャロブとは、地中海地方原産のマメ科の植物であり、ビタミンやミネラル、食物繊維などをたっぷり含んでおり、日本では健康食品の原材料として利用されています。ちなみに、日本ではキャロブの鞘のかたちがイナゴのように見えることから、親しみを込めて「イナゴマメ」と呼ばれています。
新約聖書にも出てくる歴史のある食べ物
キャロブの歴史はとても古く、古代エジプトの時代から既に甘味料として用いられていたとされており、サトウキビが利用される以前から砂糖の原料として、当時の人々の生活には欠かせない存在でした。
キャロブはモーセやキリストが活動していた地中海東部の植物ですので、新約聖書などの古い書物などにも記載されています。例えばルカによる福音書の一節にも「彼は空腹をキャロブなどで満たしたかったが、彼に食事を与えるものは誰もいなかった(十五章十六節)」と記されています。また、キリスト教では「バプテスマのヨハネが荒野にてキャロブの鞘(さや)を食べていた」という伝説が残っており、キャロブのことを“聖ヨハネのパン”と呼んでいるそうです。
キャロブの気になるお味は?
キャロブは豆なので豆らしい味をしていると想像しがちですが、実は甘いんです。
昔は現代と違いサトウキビの栽培はほとんどされていなかったため、甘味料がほとんど世の中に出回っていませんでした。そんな中、地中海沿岸ではキャロブが甘味料として料理やお菓子の味付けに用いられてきました。
キャロブは、カカオとは異なりカフェインが含まれておらず、低カロリーで果肉自体に甘みがあるため、チョコレートやココアのような優しい苦味と甘みをカフェインレスで楽しむことができます。ただもちろんチョコレートやココアと全く同じ味や香りが楽しめるわけではなく、あくまで“チョコ風”の甘さと“ココア風”の苦味があるということです。
キャロブ独特のほんのりとした甘みとマイルドな苦味は、お菓子やスイーツをはじめ、料理やスムージー、ドリンクなどとも相性抜群です。
日本には、「良薬は口に苦し」ということわざがあり、“カラダに良いものは苦くてまずい”というイメージを持っている方もいるかもしれません。ですが健康や美容維持に欠かせないビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素がたっぷり含まれているキャロブは甘味料として利用されてきたような食品ですので、健康食品に対して苦手意識があるかたも是非チャレンジしてみてください!
キャロブに含まれる栄養と期待できる効果や効能とは?
次に来るスーパーフードと呼ばれているキャロブには、健康や美容を維持するために必要な栄養がたっぷり含まれていますが、いったいどのような効果や効能を期待できるのかと気になっている方も多いのではありませんか?
そこで、キャロブに含まれている代表的な栄養素と期待できる効果や効能についてまとめてみましたので、ご紹介します。
カルシウム
カルシウムとは、カラダのなかにもっとも多く存在するミネラルであり、成人の体重のおよそ1%~2%を占めています。カルシウムには、丈夫で健康な骨や歯を作る、筋肉や神経の機能を正常に保つ、ホルモンの分泌を調節するなどの役割があり、不足すると身体のだるさ、肩こりなどを引き起こす原因となり、慢性的なカルシウム不足が続いてしまうと、歯や骨の質が悪くなってしまう恐れがあります。キャロブはマメ科の植物ですので、含まれているカルシウムの吸収率をアップさせるためには、ビタミンDと一緒に摂るのがオススメです。
鉄分
鉄分は赤血球を体の中で作り出すのに必要な栄養素で、吸収率の低いミネラルのひとつです。不足すると、頭痛、動悸、食欲不振、倦怠感などの症状が現れ、鉄欠乏性貧血を起こしてしまいます。特に女性は月経によって不足しやすいミネラルでもあります。
キャロブには、鉄分がたっぷり含まれていますが、鉄分の吸収率を低下させてしまう食物繊維もたくさん含まれていますので、ビタミンCやたんぱく質などの栄養素と一緒に摂るのがポイントです。
食物繊維
食物繊維とは、カラダのなかにある有害物質などの排出を促す栄養素です。食物繊維には不溶性と水溶性の2種類あり、不溶性には排便を促進する効果があり、水溶性には血糖値の上昇などを抑える効能があります。食物繊維は、バランス良く摂ることが大切であり、「不溶性2:水溶性1」の割合で摂ることが理想とされています。
ピニトール(ビタミンB)
ピニトールとは、キャロブの鞘に含まれている栄養素であり、血糖値や肝機能の改善に効果を発揮することが認められています。ピニトールは、キャロブなどのマメ科の植物に存在する天然の成分であり、ビタミンB群の1種です。ピニトールは、カラダのなかに摂りこまれると、カイロイノシトールと呼ばれる成分に変換されます。
タイプ別!キャロブのおすすめ商品
キャロブには、「パウダータイプ」「チップタイプ」「シロップタイプ」など、さまざまな種類がありますが、日本では、もっともポピュラーで手に入りやすいパウダータイプのことを「キャロブ」と呼ぶことが多いようです。
キャロブの種類によって、少し味や香り、食感などが異なりますが、含まれている栄養素にはほぼ違いはありませんので、いろいろ試して自分の好みに合ったキャロブを見つけて、普段の食事に摂りいれるのがおすすめです。
キャロブパウダー
桜井食品 オーガニックキャロブパウダー
イタリアとスペインの豊かな土地でスクスク育ったオーガニックのキャロブを鞘ごと乾燥させて挽いた桜井食品のキャロブパウダーは、カフェインが含まれておらず、ココアのような優しい甘みとほのかな苦味を楽しむことができます。少し水に溶けにくいことがありますので、少量のお湯を加えてから混ぜるのがポイントです。
ほぼ同じ値段で、内容量1.5倍というコスパの良い大サイズもあります。
ただ、いきなり大サイズと買ってしまって味の好みが合わない場合消費するのが大変ですので、できれば小サイズから初めて見ることをおすすめします。
アルテ・ヴィータ パーピス キャロブパウダー
桜井食品のものと比べコスパは悪くなりますが、ギフト用として見栄えは良いのでプレゼントする場合はこちらをおすすめします。ただオーガニックではないので、普段使いではコスパも良い桜井食品のパウダーをおすすめしたいところです。
キャロブチップス
アリサン キャロブチップス
オーガニック食品で一番有名なメーカーとも言えるアリサンでは、地中海地方で育った有機キャロブの鞘を使用したキャロブチップスを販売しています。
チップタイプには、キャロブ以外にも油脂類や糖類が含まれていますので、どうしてもパウダータイプと比べると純度が低く、カロリーも高めですが、食べやすくて扱いやすいのでパウダータイプが苦手な方におすすめです。
キャロブハニー(シロップ)
挽き割ったキャロブを数日間かけてコトコト煮詰めて作られた100%ナチュラルキャロブエキストラクトで作られたアルテ・ヴィータのキャロブ・ハニーは、別名「キャロブ・シロップ」とも呼ばれています。キャロブを手間暇かけてじっくり煮詰めることで、キャロブ本来の甘みや苦味、豊かな香りを損なわずに、瓶のなかに閉じ込めています。
カナーン 有機キャロブシロップ
オーガニックや、有機の自然食品の商社として有名なオーサワが輸入している、ローコレステロール、ノンカフェインのカラダに優しいチョコ風味のキャロブ・シロップです。健康にこだわっているオーサワが輸入しているだけあって、着色料・砂糖・保存料は一切使用せずに作られています。
内容量に対して考えると少し高めに思われるかもしれませんが、オーガニックのメープルシロップなどと比較するとそれほど高くないのがわかります。
キャロブのおすすめのレシピ・食べ方は?
パウダータイプ
パウダータイプは、他のタイプと比べて扱いやすく、純度が高いため、栄養素もたっぷり含まれています。
ただ、パウダータイプは鉄分の含有量が多いので、少し独特な風味を感じますので、ココアパウダーの代わりとしてパンやケーキ作りの材料にしたり、温めた牛乳や豆乳に加えてチョコ風味のドリンクを作るのがおすすめの食べ方となっています。
水や牛に溶けにくい場合は、少量のお湯を先に入れコネておいてから牛乳などを注ぐのをおすすめします。
チップタイプ
チップタイプはパウダータイプとは異なり、キャロブパウダーに油脂や糖分を加えて焼き固めたものですので、キャロブパウダーと比べると、純度が低く、カロリーが高めです。
ですが、パウダータイプよりも、クセが無くて食べやすいので、シリアルやグラノーラなどに入れたり、マフィンやクッキーなどを作る時にチョコレートチップの代替品として使うのがおすすめです。
シロップタイプ
チョコのような優しい甘みとマイルドな苦味が楽しめるシロップタイプは、砂糖やハチミツ、メープルシロップの代替品として幅広く使用できます。
無糖の有機ココアパウダーなどに甘みをつけたい場合、ハチミツではなくキャロブシロップを入れると、ハチミツに比べカカオ本来の旨味を味わえるようになるためおすすめです。
またサラダのドレッシング、肉や魚料理のソースとして使うのはパウダーやチップスではできないため、シロップで作るのがおすすめです。
いかがでしたか?
次世代のスーパーフードとして、健康志向の方や美意識の高い女性を中心に注目を集めているキャロブを、是非この機会に試してみてください♪