みなさんはどのように暑さ対策をしていますか? ハッカ油をお風呂に入れるとスースーするのは有名な話ですが、実はその他にも暑さ対策や虫除け、制汗など季節を問わずに大活躍できる万能オイルなんです!
ハッカというと薄荷飴のイメージしかないという方も多いのではないでしょうか?今回は実は万能な「ハッカ油」の使い方から、コスパ最高のハッカ油の買い方まで、ハッカ油について詳しくご紹介します!
目次
そもそもハッカ油とは?
ハッカ油とは、ハッカソウという種類のミントを乾燥させ、成分を抽出した植物油のことです。ハッカ油は原料であるミントのスーッとした清涼感のある香りが特徴となっています。ハッカの香りによる防虫やリラックス効果、そのほかにも消臭や殺菌にも効果があるとされています。
ハッカ油は主に薬局やネットで販売されています。薬局の局方品コーナー(消毒用アルコールなどが売っているコーナー)で↓のような商品を見かけたことがあるのではないでしょうか。
夏におすすめ!ハッカ油の活用方法おすすめ8選
虫除けスプレー
夏のお出かけで気になるのが虫刺されですよね。でも虫除けスプレーはケミカルで好きではないという方も多いでしょう。『アロマオイルで安心安全な虫除けを手作りしてみよう!』という記事でも紹介しましたが、天然素材の虫除けスプレーは自分でつくることができます!
作り方も簡単で、ハッカ油5〜10滴・無水エタノール10ml・水90mlを混ぜ合わせ、スプレー容器にいれるだけ!虫よけスプレーのように肌にシュッシュッとふりかけるのはもちろん、部屋の出入り口や網戸などにふりかければ部屋の中に虫が入ってくるのを防ぐことができます。香りが弱くなると効果が薄れるので、香りが弱くなったと感じたら再度スプレーをしましょう。
ゴキブリや蟻、コバエ・ダニなどにも効果的
虫除けスプレーというと蚊除けのイメージですが、ハッカ油は蚊だけでなくゴキブリや蟻、コバエ、ダニなどにも効果的です。
ハッカ油を小皿に数滴垂らしゴキブリが出そうな場所に置いておいたりけばゴキブリ対策に、蟻の歩いた場所をハッカ油スプレーを撒いて雑巾でふけば、蟻対策になります。
キッチンのゴミ箱に吹きかければコバエ対策になるだけでなく、異臭対策にもなります。
また、布団にハッカ油スプレーを吹きかければダニも寄せ付けません。シーツや枕カバーを洗濯する際の脱水時に1滴ハッカ油を垂らすのも良いでしょう。ダニを寄せ付けないだけでなく、良い香りのリラックス効果から安眠を促す効果もあるのでおすすめです。
入浴剤の代わりに
夏に汗を流そうと湯船に使ったらかえってお風呂あがりに汗だくになってしまった経験はありませんか?そういった理由から夏は湯船につからずにシャワーで済ませるという人も多いと思います。そんな方におすすめなのが、湯船に4〜5滴ハッカ油を垂らす入浴方法です。
お風呂上がりには清涼感があり、扇風機にあたればむしろ寒くさえ感じるくらいです。寝苦しい暑さも感じずに寝付きもよくなります。
またわざわざお風呂を張るのは・・・という方におすすめなのが、お風呂からあがる前に風呂桶けにお湯をはり、1滴ハッカ油をたらし、身体にかけるという方法です。この方法でもハッカ湯に入ったのと同じような効果が得られますよ!
ただしハッカ湯に入っても実際には体が冷えているのではなく、体感が冷たく感じるだけ で実際はお湯に入ったのと同じ体温なので、水分補給は忘れないようにしましょう!
また、朝風呂派の人は、このハッカ油を垂らした湯船に朝浸かるだけで、虫刺されを防ぐこともできます。もちろんハッカの香りが薄れると効果も薄れてしまうので、スプレーを持ち歩くのがより効果的でしょう。
シャンプーやボディーソープにも◎
清涼感が好きな方はシャンプーやボディーソープにも数滴ハッカ油を混ぜてみてください。頭皮をしゃっきっとしてくれるだけでなく、汗臭さを防ぎ、頭皮や髪を清潔に保ってくれます。ただし、目に入ってしまうとかなり痛くて大変なことになるので、気をつけましょう。
制汗スプレー
汗をかいたときに脇や首筋などにスプレーすれば、すっきりとできるハッカの制汗スプレーも簡単に作れます。先ほどの虫除けスプレーよりハッカの量を少し減らし、ハッカ油2〜3滴・無水エタノール10ml・水90mlを混ぜてスプレー容器にいれれば制汗スプレーの完成です!!ただしこれは体感温度を低くし、汗の発生を抑えるだけなので市販の制汗スプレーのように肌がサラサラになるわけではないので注意しましょう。また、タオルを水で濡らし、ハッカ油を2〜3滴垂らして揉み込んだものを脇や首筋にあてるのも暑さ対策には効果的です。
扇子や団扇にも
夏のお祭りは人が多く、むわっとすることが多いですよね。浴衣を着る前に制汗スプレーやハッカ油を垂らしたお風呂に浸かるのも良いですが、扇子や団扇の竹の部分にハッカ油を2〜3滴垂らしておくのも良いです。仰ぐといつでもどこでも涼しさを感じることができます。これは江戸時代から生活の知恵として伝わっている方法です。趣深いですよね!
眠気覚ましに
ハッカ油の香りを嗅いだり、ハッカ油を薄めたものを鼻の下などに塗ると、眠気がスッキリ覚めます。ドライブの際に、車内にハッカ油スプレーをしておくのも良いでしょう。
ちなみに筆者はハッカ油を薄めずに塗ってしまいとても痛かったので、肌に塗る際は必ず薄めてから使用しましょう。目の下の涙袋周辺に塗ると激痛が走り眠気は覚めますが、目に入ったら大変なことになるためこれも控えてください。
消臭
トイレ
トイレの臭いって気になりますよね。布製のトイレットペーパーホルダーを使っている方はそこに数滴ハッカ油を垂らしておけば、トイレ全体の消臭になります。トイレだけでなく、臭いの気になるところにハッカ油スプレーをシュシュッとしておけば臭いもスッキリです。
靴下
足にハッカ油スプレーをしてから靴下を履けば、靴の中の蒸れる不快感から開放されます。足に傷がある場合は傷口がしみてしまうのでやめましょう。また、靴の中にもハッカ油スプレーをしておけば、雑菌の繁殖や匂いも防いでくれます。
また、使わなくなった古い靴下の中にハッカ油を含ませたコットンをつめれば、防臭シューピローをつくることができます。ブーツや革靴など、嫌な匂いがしがちですよね。このハッカ油防臭シューピローを靴や靴箱の中に入れておけば、そんな嫌な匂いを防ぐことができます。
口臭予防
コップ1杯(200ml)の水にハッカ油を1滴垂らし、よくかき混ぜてから口をゆすげば、ハッカの爽やかな香りが口に広がります。この際ハッカ油を入れすぎると口の中が痛くなるので、注意しましょう。ハッカ油は少なめでも十分に口内がスッキリします。また、コップの水も常温のものが良いでしょう。冷たい水だとハッカ油が混ざりにくいためです。
加齢臭
枕カバーにハッカ油を1〜2滴垂らすと加齢臭対策にもなります。またこの枕に垂らす方法は爽やかな香りのリラックス効果で安眠にも結びつきます。特に寝苦しい熱帯夜には一役買ってくれそうです。ただし、ハッカ油を垂らしすぎるとかえって目が冴えてしまうこともあるので注意しましょう。
部屋干し臭
また、梅雨の時期の部屋干しの嫌な臭いもハッカ油が大活躍してくれます。洗濯の最後のすすぎの際に一度洗濯機を止め、クエン酸(大さじ2杯)とハッカ油を数滴入れるだけ。梅雨の洗濯もハッカ油ですっきり爽やかになります。
カビの防止
しばらく使わなかったバッグにカビが生えてしまったという経験ありませんか?バッグの中に1〜2滴ハッカ油を垂らしておけば、カビの防止になります。ただし変色の心配もあるので、使用の際には注意してください。
乗り物酔いにも◎
乗り物酔いしてしまう人はハンカチなどにハッカ油スプレーを吹きかけたものを持っておきましょう。気持ちが悪くなった際に匂いを嗅ぐことでリフレッシュします。
この方法は乗り物酔い以外にも集中力が低下したときなどにも効果的です。
鼻づまりの改善に
マスクの外側にハッカ油スプレーを1プッシュ吹きかけたら、ハッカ油マスクの完成!ハッカ油マスクを装着するとハッカ油のすーっとするメントールが鼻づまりを和らげてくれます。夏風邪はもちろんですが、花粉の季節には特におすすめです。
アロマディフューザーや加湿器がアロマオイルに対応している場合は、ハッカ油を使用するのもおすすめ。加湿器がアロマオイル対応ではないという場合は、お湯をはった桶にハッカ油を垂らし、蒸気をゆっくり吸うのも良いでしょう。
ハッカ油を使用する際の注意点
使いすぎに注意!
ハッカ油は匂いが強いので、使いすぎるとハッカ臭がすごいです。筆者は蟻に悩んでいたため、とにかく家中をハッカ油スプレーしたので、その際にはしばらく家中に強烈なハッカ臭が漂っていました。おかげで蟻はいなくなり、慢性鼻炎の筆者が常に鼻通りがよくなったので大満足ではありましたが、お客さまは呼べないな…と思いました。
匂いだけでなく、お風呂などにハッカ油を入れる際も入れすぎたら「涼しい」ではなく「極寒」になります。虫除けスプレーなどに使用する場合もハッカ油を多くすればより効くというわけではなく、むしろ肌がヒリヒリしてしまうなどのトラブルもあるので、使いすぎには注意しましょう。
ハッカにだんだん慣れてついつい多めに使いたくなってしまうかもしれませんが、適量に留めるのが良いでしょう。
水分補給は忘れずに!
先にも述べましたが、ハッカ油スプレーなどを使用したりハッカ油風呂に入ると体感温度が涼しくなるので暑さを感じにくくなります。そのため、水分補給を怠って熱中症になってしまうケースも。かならず水分補給は忘れずに行いましょう!
猫はNG
ハッカ油をはじめ、アロマオイルなどの精油は猫に合わないといわれています。猫に直接使用したり、猫の物に使用するのは避けましょう。また犬などのペットも香りが苦手な場合があるので、嫌がる場合には使用しないでください。
ポリエチレンNG
ハッカ油にはポリエチレンを溶かす性質があるため、ポリエチレン製のものに使用しないでください。網戸のサッシなど、ポリエチレン製の場合があるので確認した後に使用するようにしましょう。スプレーを作る際にも、容器はポリエチレンのものは避け、ガラス性のスプレーボトルを使用しましょう。
いかがでしたか?
ハッカ油の使い道は意外にも多数ありますよね!
ハッカ油は基本的には薄めて使用するので、その際には一度に使いきれる分だけ作るか、掃除などに使用して一度作った分は使いきってしまいましょう。
ハッカ油の保管方法は、涼しい光の届かない場所、火気のない場所、子どもやペットの手の届かない場所で保管しましょう。