食育におすすめ絵本15選〜2歳・3歳編〜

食育におすすめ絵本15選〜2歳・3歳編〜
2018年7月10日 caeser
In 育児・ベイビー
赤ちゃんと絵本

食事は子供たちの体をつくるのに大切であることはもちろん、健やかな心を育てることにも一役買っています。
今回おすすめする2歳から3歳までの子供たちへの絵本では、好き嫌いを避けたり、みんなといっしょにご飯を食べる楽しさを感じたりできるものを集めました。また社交性という意味で大切なあいさつも、外部の子供との交流の増えるこの時期から少しずつ覚えていってほしいですね。押しつけるのではなく、楽しみながらあいさつを覚えていくきっかけとなる絵本や、料理に使われる食材について親子で考える一冊なども含めてご紹介いたします。

2歳3歳になると、絵本をひとりでも読めるようになります。気に入った絵本やページなどは、繰り返し読むのですぐに痛んでしまうのが悩みの種ですね。
これからご紹介する絵本はページが厚い紙で作られており、繰り返し読んでもなかなか破れたりしないしっかりした作りになっていますのでご安心ください!

食育におすすめ絵本15選〜2歳・3歳編〜

おべんとうバス 著:真珠 まりこ

おべんとうバス
名前を呼ばれたハンバーグやエビフライなどのおかずキャラクターが次々とバスに乗り込みます。遅れてやってきたのはお弁当のフルーツの定番キャラクターで……。お話形式ですが一文一文が短いので子供を飽きさせません。呼ばれたキャラクターといっしょに返事をしながら何度もページをめくってくれます。
「はーい」という返事が何度も出てきますので、お返事の練習にもぴったりな一冊となっています!

あーんあーんあーん 著:たちもと みちこ

あーんあーんあーん (WORK×CREATEシリーズ)
ページいっぱいにトラさんやライオンさんが大きく口を開けていて、そこへ果物やおにぎりにピザといったシールを貼って食べさせてあげるという絵本です。子供が喜ぶシール貼りと絵本が合体しています。ほかにもケーキのデコレーション用のシールもあるので、たっぷりと遊んで楽しめる絵本となっています。

子どもの文化普及協会
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ごはん ごはん 著:視覚デザイン研究所

ごはん ごはん (視覚デザインのえほん)
色鉛筆で描かれたような柔らかな風合いのイラストが、ご飯やお味噌汁のぬくもりを感じさせてくれます。豆ご飯やそぼろご飯、鮭茶漬けといった食卓でよく並ぶご飯が紹介されており、文章の文字も丸くカラフルでとてもキュートなデザインです。ご飯といっしょに描かれている器が意外にもモダンだったり九谷焼風だったりして、大人も引き込まれてしまいそうな構成となっています。
今日のご飯どれがいい? とお子さんにリクエストを聞いてみてはいかがでしょうか。





おやさいめしあがれ 著:視覚デザイン研究所

おやさい めしあがれ (視覚デザインのえほん)
瑞々しく色鮮やかに描かれたトウモロコシやさつまいもなど、身近な野菜のイラストが写実的に描かれています。にんじんジュースやかぼちゃプリンなど、旬の野菜のおいしいメニューも並んでいておやつのヒントになるかもしれません。
五・七・五で揃った文章は読み聞かせているパパママも気持ちよくなります。さつまいものページには子供が喜ぶ楽しいワードが並んでいるので、お子さんといっしょに声を揃えて読んでみてください。さつまいもを使ったメニューのときにきっと笑顔になりますよ!

ぱくぱくはーい! 著:あかい ゆみ

ぱくぱく はーい! (かたぬきあかちゃんえほん)
おにぎりやハンバーグたちが「はーい!」と元気な返事をしてお弁当箱から飛び出します。ページをめくるとぱくっとお口の中に。その様子が型抜き絵本になっているので動きがありとても楽しい絵本になっています。1ページが丈夫に作られているので少々乱暴にめくられてもへこたれません。「はーい!」という元気な返事と、「いただきます」の練習におすすめです。

こにぎりくんのおかいもの 著:宮澤 真理

こにぎりくん〈2〉こにぎりくんのおかいもの (こにぎりくん 2)
NHK「プチプチアニメ」の5分間アニメ『こにぎりくん』で、2015年11月に放送されたお話が絵本になりました。本の形も三角おにぎりになっていてこにぎりくんそのままです。
イラストではなく放送画像が使われているのでテレビで観たままがそっくりページになっています。放送を観た子供も、観たことがない子供も、今にも動き出しそうなこにぎりくんに夢中になること間違いなしです。ミニチュアの作り込みや本物にしか見えないおかずの数々は晩ご飯のヒントになるかもしれません。

なかみはなあに? 著:新井 洋行

なかみはなあに? (あてて・あててえほん)
カップやパン、おにぎりの中身をあてっこする絵本です。いろんなものに興味を持って「なに?」「なに?」攻撃をしてくる子供にぴったりではないでしょうか。あたってもハズレても問題はありません。親子でなにかな?なにかな?といっしょにワクワクするだけで楽しくなれます!
買い物に出かけた時、この本のフレーズを思い出して言葉をかけると子供の好奇心に火がつくかもしれませんね。その時もぜひいっしょにワクワクしてあげてください。



いろいろごはん 著:山岡 ひかる

いろいろごはん
ページいっぱいに描かれたお茶碗とご飯。いつもの白いご飯が違う姿へ変わっていきます。さらさらやほっこほこなど、ご飯ならではの擬音も新しい発見になり、ボキャブラリーもどんどん増えていくため、食育といっしょに豊かな表現力も養える一冊です。子供が手にとって読みやすい小ぶりなサイズの絵本となっています。

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いただきます 著:新井 洋行

いただきます (あいさつしかけえほん)
こちらは“あいさつしかけ絵本”になります。食育とともに育ってほしい大切なあいさつもいっしょに覚えてくれると嬉しいですよね。ちょっと角ばった独特のイラストがキュートな絵本です。
テーブルの上にはカラのお皿とくまさん。大好物はなあに? と問いかけます。答えは上下にわかれためくりのページで種明かしされます。大好物が出てきて「いただきます」のごあいさつ。
可愛いくまさんやうさぎさんといっしょだと、あいさつもしっかり覚えてくれるのではないでしょうか。こちらも子供が一人でも読みやすいサイズの絵本となっています。

 
 
また、3歳くらいから少しずつストーリーを理解できるようになるので、おはなしの構成が物語になっているものもおすすめです。

にんじゃべんとう 著:木坂 涼

にんじゃべんとう
ござる言葉のおにぎりにんじゃ三兄弟が登場する絵本です。おいしい忍法の術で様々なおかずが登場します。元気に動き回るパステルカラーの可愛いキャラクターたちの活躍で、初めての物語絵本としてぴったりの一冊です。

お月さまってどんなあじ? 著:マイケル・グレイニエツ

お月さまってどんなあじ?
お月さまの味が気になったカメさんが、動物の友達を呼んでお月さまを齧ろうと奮闘します。最後の友達、ねずみさんがとうとうお月さまをパリッと齧り取るのですが、一人占めせずにちゃんとみんなで分けあいっこします。食わず嫌い防止と分け合う気持ちの育みができますね。
食べたことのない野菜や果物への初挑戦のときに「お月さまみたいな味かな」と声をかけてみてはいかがですか?子供をカメさんのようなチャレンジ精神で新しい味覚へ挑戦させる気にさせてくれる一冊です。

おなべおなべにえたかな? 著:こいで やすこ

おなべおなべ にえたかな? (こどものとも傑作集)
こちらはきつねのきっこシリーズの一作で、春らしい緑いっぱいのイラストときつねたちが登場します。山のお医者さんでもあるおばあちゃんにお鍋の番を頼まれたきっこたちですが、お塩を足したりバターを入れたりしてしまいます。その度に味見をするのでお鍋の中身はとうとう……。
3歳頃というと、ままごとや料理の手伝いをしたがる子供も多いはずです。簡単な料理を作ることで、その大変さや美味しいと言って食べてもらえる喜びを知る良い経験になるのではないでしょうか。この絵本はそのお手伝いができると思いますよ!

ぼくんちカレーライス 著:つちだ のぶこ

ぼくんちカレーライス
レトルトカレーのパッケージのような表紙がまず目を引きます。大人も子供も大好きなカレーライスの絵本です。ママといっしょに行く買い物の先々で、みんなにカレーライスが食べたくなる気にさせていきます。
食欲をそそる香辛料の香りが夕方の通りに漂っていたり、「今日カレーライスなんだ」の誰かの一言で晩ご飯のメニューに即決されるカレーライス。いきいきと動くキャラクターや具だくさんのカレーライスのイラストを見たら、きっとつられてお子さんも「カレーライスが食べたい!」と言うかもしれませんね。甘口カレーと型抜きにんじんでさらに夢中にさせてあげませんか?

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からすのパンやさん 著:加古 里子

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))
かこさとしさんの代表作のひとつでもあるロングセラー絵本です。カラスのパン屋さんに4羽のあかちゃんが生まれてからのお話です。カラフルで個性的な4羽のカラスがみんなの希望に沿ったパンを焼いていくのですが……。
ページいっぱいにたくさん描かれたおやつパンの美味しそうな色使いが子供にはたまりません。変り種のパンにも目を奪われますが、やはりつやつやとした焼きたてパンらしい色合いが素敵です。
お子さんといっしょにパン屋さんへ行ったときには、この絵本を話題にして楽しいパン選びをしてはいかがでしょうか。

ぞろりぞろりとやさいがね 著:ひろかわ さえこ

ぞろりぞろりとやさいがね
こちらの絵本は読んでいる大人も考えさせられる内容になっています。
使われることなくキッチンの隅っこで、古くなったりしなびたり、果てには芽が出たりしてしまった野菜たちが、夜中、その怒りを爆発させます。
夕食のメニューを急に変更してしまい、気づくと冷蔵庫の野菜室でしわっしわになったきゅうりや、園芸? と思ってしまうほど緑豊かな葉を伸ばしている人参などなど思い当たるママは多いと思います。
美味しい料理に変身する日を待っていたであろう野菜たちの思いを親子で話しながら、食材の大切さ、そこに関わっている農家の方々への感謝の気持ちを育んでいける絵本だと思います。
野菜たちの気持ちを思いやった後の、残り物食材で作った野菜炒めは格別の味ではないでしょうか。

いかがでしたか?

改めて食育の大切さを考えながら、親子でいろいろと話してみてはいかがですか? 絵本はそのきっかけのひとつです。
0歳・1歳編も別記事で紹介しているので、ぜひそちらも参考にしてみてくださいね!