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野菜の専門家「野菜ソムリエ」になりたい!
野菜が大好きな人が興味をもつ資格に「野菜ソムリエ」があります。芸能人がよく取得することで耳にしたことがある人も多い資格なのではないでしょうか?
今回はそんな野菜ソムリエはどのような資格なのか、どうやって取得するかなど、野菜ソムリエの色々をご紹介します!
野菜ソムリエとは
日本野菜ソムリエ協会が認定する民間の資格で、野菜・果物の知識を身につけその魅力や価値を社会に広めることができるスペシャリストのことです。使命は生産者と生活者の架け橋となることとされていますが、活動内容は実に様々です。青果販売員や料理教室はもちろん、野菜セミナーの講師やコラムの執筆、レシピ提案などが活動内容の一部です。
2001年に「ベジタブル&フルーツマイスター」という名前で誕生し、2010年に資格名を変更、2017年1月に更に資格名を変更し、現在の名前になりました。
野菜ソムリエの資格の種類は3つ
野菜ソムリエの資格は目的などに合わせて3つあります。
資格名 | 野菜ソムリエ | 野菜ソムリエプロ | 野菜ソムリエ上級プロ |
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旧資格名 | ジュニア野菜ソムリエ | 野菜ソムリエ | シニア野菜ソムリエ |
スカーフの色 | 赤 | 緑 | 紫 |
目的・活動内容 | ・旬や鮮度などを見極め、美味しいとびきりの野菜や果物を選べる ・家族の健康管理や調理のコツを身につける | ・職業=”野菜ソムリエ”として企業や自治体と仕事をする ・メディア出演や本の出版 ・イベント登壇、セミナー講演 | ・起業・開業などの個人で事業を展開 ・食関連のイベント総合プロデュース |
受講講義数 | 全7科目(1科目2時間) | 全18科目(1科目2時間) | 2017年のリニューアル以降から2017年5月現在まで開講されていないため不明。 |
受講料 | ¥148,000(税込) (内訳:入会金10,800円/受講料137,200円) | ¥320,500(税込) ※既に「野菜ソムリエ(旧ジュニア野菜ソムリエ)」の資格を取得している場合は、¥172,500(税込) |
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更新料(年会費) | なし | ¥6,000(税込) | |
再検定料 | ¥14,800(税込) | ¥1,7200(税込) | |
取得人数(2017年4月末まで) | 53,585人 | 2.826人 | 143人 |
野菜ソムリエの資格の取得方法は?
日本野菜ソムリエ協会が開講している講座を受講し、修了試験を受験して合格すれば取得することができます。
受講方法は、協会指定の会場に通学して学ぶ通学制(いつでもどこでも振替可能)、半分の科目を通学し残り半分の科目通信教材で学ぶ半通学制、全ての講義を通信教材で学ぶ通信制(ただし修了試験は協会指定の会場)、全ての講義を通信教材で学びつつも+αで協会認定の地域校で食べ比べ体験や課題の作成レクチャー及び修了試験が受けられる地域校ワーク付き通信制があります。
野菜ソムリエ取得の流れ
申し込み
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講座受講(全7科目 / 1科目2時間)
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課題提出(課題詳細は講座にて)・修了試験(2時間マークシート方式)
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試験合格・認定書発行
野菜ソムリエの資格なら講習は最短で3日間で受講完了します。その後、認定試験で合格すれば取得することが可能です。また、修了試験の受験資格は入金日から1年なので、最長でも1年以内に取得することになります。
野菜ソムリエプロ取得の流れ
申し込み
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講座受講(全18科目※ / 1科目2時間)※野菜ソムリエの資格を取得している場合は11科目
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検定一次試験(課題提出(課題詳細は講座にて)・筆記試験)
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検定二次試験(プレゼン・面接)
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試験合格
検定試験は年に7回程度開催されます。二次試験で不合格になった場合、一度の限り一次試験が免除され、一番近い検定試験で実施される二次試験を再受験することができます。ただし、再検定料17,200円はかかります。
また、野菜ソムリエプロの資格は野菜ソムリエと違い1年に1度更新が必要となります。
野菜ソムリエプロ上級取得の流れ
2017年のリニューアル以降から2017年5月現在まで開講されていないため、今後どのように取得するのかわからないのが現状です。
野菜ソムリエの合格率
野菜ソムリエの資格は合格率がなんと約85%と比較的取得しやすい資格と言われています。しかし野菜ソムリエプロ以上は合格率もガクッと下がります。野菜ソムリエプロの合格率は約30%、野菜ソムリプロ上級の合格率は発表されていませんが現在の取得者が143名とかなり少ないことから合格率も低いのではないかと予測します。
野菜ソムリエ取得のメリット・デメリット
メリット
まず野菜ソムリエ取得のメリットはとにかく「野菜に詳しくなれる」ということが一番ではないでしょうか。たとえば野菜や果物の特徴を知ることで調理が楽しくなったり、旬の野菜や果物がわかったり、鮮度などで美味しい野菜や果物を選別することもできます。栄養素の基本も学ぶので献立も充実します。食そのものへの関心も高くなるでしょう。このように、暮らしで活かせるのが野菜ソムリエ資格取得のメリットといえます。
デメリット
野菜ソムリエ資格取得のデメリットとしては高すぎる取得費用が挙げられます。野菜ソムリエ取得に148,000円、野菜ソムリエプロ取得に320,500円かかります。日本野菜ソムリエ協会は随時就職やスキルアップのサポートを行っていることから、運営費がかかるという見方もできます。
ただし基本の「野菜ソムリエ」が合格率85%かつ取得人数がかなり多い事から分かる通り、「野菜ソムリエ」は基本的に趣味の資格であり直接的な収入向上やキャリアアップには結びつかず、基本的にはお金で買う趣味の民間資格という感じのようです。協会でも資格習得後の様々なサポートはしているようですが、野菜ソムリエの資格をキャリアとして活かせるかは個人次第と言えるでしょう。ビジネスの視点でいくと、「野菜ソムリエプロ」の個人事業主として開業を視野に入れてを取得するなら有りかもしれません。
転職という面で見ると「野菜ソムリエ」という資格の知名度はそれほど高くなく、食品関連で転職するとしても自己アピールになることはあまりないと思われますので、費用対効果は良くない資格と言えます。やはり基本的には趣味の資格と言えるでしょう。
いかがでしたか?
芸能人の資格というイメージが強い野菜ソムリエですが、実際の受講者の職業は以下の円グラフの通りです。
(参照:002.vege-fru.com)
食関連以外の会社員が一番多く33%、学生・非正規・専業主婦で約24%を占めています。このように様々な人が関心を持って資格取得を目指しています。関心のある方はぜひ挑戦してみてくださいね!