週一ベジタリアン「ミートフリーマンデー」とは!?

週一ベジタリアン「ミートフリーマンデー」とは!?
2017年11月29日 高橋 弥生
高橋 弥生
In その他
牛

「週一ベジタリアン」の人が増えている?!

日本人はみんな野菜不足?!1日350gの野菜を摂取する方法とは」という記事でもご紹介しましたが、現代の食生活では野菜が不足しがちです。
そのため、ベジタリアンになるわけではないけれど、できるだけ野菜中心の食事にしよう!と心がけている人たちが増えています。
野菜不足の面で週に何日かベジタリアンになるという方もいますが、実は少し前から世界では「週に1回動物性食品をやめることによって、環境保全につながる」という考え方も広がりつつあります。
その運動がミートフリーマンデーです。
 
今回はそんなミートフリーマンデーについてご紹介します!

ミートフリーマンデーとは

ミートフリーマンデーとはビートルズのポール・マッカートニーが提唱している運動で、「肉なしの月曜日」というその名のとおり、週に一度だけ肉などの動物性食品を食べない日を設けることです。
ミートフリーマンデーについてポールが解説している動画があるのでご覧ください。(日本語字幕が付けられます)

動画では、畜産業が大気中に大量の温室効果ガスを放出していることや、土地・水・エネルギー・穀物を大量に消費しているという問題点を訴えています。
その問題を解決するために、自分の身近な消費を考え直し週に一日だけでも肉、卵、牛乳などの動物性食品をやめることで、持続可能な未来のために環境に良い影響を与えられると、ポールは訴えています。
環境保護だけではありません。
世界中で年間500万人の子どもが栄養不足で命を落としている一方で、本来は人間が食べられる穀物の37%が動物に与えられているという事実もあります。
また、毎年560億頭の動物が人間の食用として飼育されています。お肉を控えることはいただく命も減らすことができます。
 
週に1度ベジタリアンになることで、確かに環境の保全につながるかもしれません。
ですが、動物性食品を食べない代わりに植物性食品を食べた場合の環境負荷やその他問題はないのでしょうか?
それに関するデータが見つからなかったので、なんとも言えません。
ですが、絶対に肉を食べるななどと極端なことを強いているわけではなく、かつ週に1度だけなので、実践はしやすいでしょう。

ミートフリーマンデーを実施する食堂も

大学
ミートフリーマンデーは世界39カ国で行われています。
例えば、オックスフォード大学、ハーバード大学、コロンビア大学などの大学や、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ブレーメン、フランクフルトなどの都市が、週に一度の菜食の日を設けています。
 
一方、日本では正直耳にしないですよね。
ですが、週に一度ベジタリアンメニューを提供しているという食堂があります。
たとえば、内閣府の食堂は毎週金曜日にビーガンメニューを中心としたベジタリアンメニューを提供しています。
また、東京大学や京都大学の学食にはベジタリアンメニューが常設されています。
ミートフリーマンデーが日本に広まるかはわかりませんが、食生活の多様化に合わせて今後日本の様々なレストランなどでベジタリアンメニューが食べられる機会が増えそうですね!

いかがでしたか?

サラダ
週に1回動物性食品をやめることによって、環境保全につながる「ミートフリーマンデー」いかがでしたか?
ミートフリーマンデーは環境保全や動物の命などのエシカルな部分で実践している方が多いですが、個人的には栄養面で野菜不足を解消するために週に一度ベジタリアンな食生活をとるというのも良いのではないかと思いました。
今回ご紹介したミートフリーマンデーはベジタリアンではない方がベジタリアンな生活を週に一日送ることですが、その一方でベジタリアンが週に1、2度気が向いたときに肉や魚をたべるという「フレキシタリアン」というスタイルの方もいます。
様々なスタイルの方が世界中にはいますが、栄養面や自分の価値観にあった食事のスタイルを取り入れてみてくださいね♪