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ヴィーガン料理で活躍する「テンペ」が話題
近年「ヴィーガン」に注目が集まりつつあります。ヴィーガンは動物性食材を摂らず、野菜や豆類を主に食べます。そんなヴィーガンの食生活を送る上で活躍してくれる食材が「テンペ」です。テンペという食品を全く聞いたこともないという方も多いのではないでしょうか?今回はインドネシア発のヴィーガン食材「テンペ」について、ご紹介します♪
テンペって何?納豆との違いは?
テンペ(tempeh / tempe)とは、茹でた大豆をテンペ菌で無塩発酵させたインドネシアの伝統的な発酵食品です。インドネシアでは400年以上もの歴史があり、マーケットでバナナの皮に包んで売られている一般的な食材です。
茹でた大豆を発酵させたものというと「納豆」を思い浮かべますよね?日本ではテンペのことを「インドネシアの納豆」と呼んだりもします。ですが、テンペには納豆のような発酵食品独特の香りや粘りがありません。
テンペと納豆の違いは、茹でた大豆をバナナの葉やハイビスカスについている菌であるテンペ菌で発酵させるか、納豆菌で発酵させるかの違いです。
テンペの味・食べ方
先ほども述べましたが、茹でた大豆を発酵させたテンペは、納豆のようなイメージがあるかもしれませんが、発酵食品特有のにおいがほとんどせず、煮豆のような香りで、味もゆでた大豆のようなたんぱくでクセのない味がします。
そのため、煮たり焼いたり揚げたり様々な料理に応用することができます。
特にヴィーガンやベジタリアン対応の料理では、お肉の代わりとして使われることが多いです。
テンペのおすすめの食べ方は少量の油を加えて調理することです。そうすることで旨味が増して美味しくなります。たとえば、フライパンなどで軽く焦げ目がつくまで焼いたり、さっと揚げたりするのが良いでしょう。
テンペの栄養価は?
テンペを販売しているマルシン食品株式会社のサイトに、テンペの栄養価をゆで大豆や糸ひき納豆と比較した表が掲載されていたので引用させていただきます。
可食部100g当たり | 検査値 | 五訂標準栄養成分表参考 | |
---|---|---|---|
テンペ | ゆで大豆 | 糸引き納豆 | |
エネルギー | 230kcal | 180kcal | 200kcal |
たんぱく質 | 18.8g | 16.1g | 16.1g |
炭水化物 | 16.3g | 9.9g | 12.1g |
食物繊維 | 10.5g | 7.7g | 6.6g |
脂質 | 10g | 9.9g | 10.1g |
コレステロール | 0mg | 0mg | 0mg |
ナトリウム | 6mg | 1mg | 2mg |
食塩相当量 | 0g | 0g | 0g |
(引用:www.ms-hana.co.jp)
ゆで大豆に比べて、テンペ菌で発酵することにより栄養価が増していることがわかります。
また、テンペにはギャバが多く含まれているのも特徴です。
マルシン食品の調査によると、100g中23mgのギャバが含まれていることがわかります。発芽玄米はギャバが多く含まれていることで有名ですが、100g中のギャバの含有量は約10mgなので、テンペは発酵玄米の約2倍近くの量のギャバを含んでいることになります。
1日に必要なギャバの量は10〜50mgといわれているため、テンペを100g食べれば1日分のギャバの目安量を摂取することができます。
テンペはベジタリアンやヴィーガン向け料理で肉の代用として使われることが多いと先ほど述べましたが、カロリーをみて分かる通り、動物肉に比べて低カロリー。
そのため、ベジタリアンやヴィーガン以外の方もダイエットにテンペを活用するという方が増えつつあります。
テンペに摂取制限はあるの?
テンペは大豆でできているため、大豆アレルギーの方は食べることができません。
また、テンペはビタミンBや必須アミノ酸、食物繊維やミネラルなど、妊婦にとって必要な栄養素を多く含む一方で、大豆イソフラボンが妊婦に与える影響などが現在研究中です。
食べても問題はありませんが、過剰摂取は避けましょう。
テンペが食べられる飲食店は?
写真はテンペ料理の基本、オセンテンペ(テンペの炒めもの)です。
テンペはインドネシアの食材なので、基本的にはインドネシア料理店を訪れてみるのが一番の方法です。ただインドネシア料理店は同じく東南アジアのタイ料理やベトナム料理ほどは日本で普及していません。
ですが安心してください、ヴィーガンやベジタリアン向けのカフェ&レストランではお肉の代替品として、テンペを使った料理が出されます。
ローランでは各地のヴィーガン・ベジタリアン向けのレストランやカフェをまとめていますので、そちらを是非参考にしてみてください。
テンペを買える場所
テンペは輸入食品店でしか買えないのでは?と思われている方も多いかと思いますが、意外にも一般的なスーパーの納豆や豆腐売り場で売っていることが多いです。
目立つところに置いていないので、普段気づいていない方も多いのではないでしょうか?
売っているか心配な方はスーパーに問い合わせてみると良いでしょう。
テンペの保存方法
日本で販売されているテンペは基本的には真空パックとなっています。
未開封の場合は冷蔵庫に入れる必要もなく、常温で長期間保管可能です。ただその場合日光が当たる場所は避け、戸棚などの日陰で保存しましょう。
また開封後に常温で保存すると黒ずむことがあるので、1〜2日など短期間の場合は冷蔵庫、長期保存の場合は冷凍庫で保存するのがおすすめです。
おすすめのテンペの人気レシピ
テンペを使ったおすすめのレシピは別記事で紹介しています!
ぜひそちらもご覧ください。
テンペの作り方
テンペはなんと自分でもつくることができます。テンペ菌を販売しているかわしま屋のサイトで紹介されていますので、是非ご覧になってください。
※テンペを作るには発酵作業が必要なので、発酵機などの保温器がないと作ることが難しいです。以下で作り方は紹介しますが、手間ひまがかかりすぎることや、発酵がうまくいかないことがあることからも、やはり購入するほうが品質的にも良いものが手に入るのでおすすめです。
いかがでしたか?
野菜不足だと感じたら、テンペをお肉の代わりにつかった料理を作ってみるのも良さそうですね!ぜひ試してみてくださいね♪