海外で今大注目の「ジャパニーズスーパーフード」って何?

海外で今大注目の「ジャパニーズスーパーフード」って何?
2016年11月2日 高橋 弥生
高橋 弥生
In スーパーフード

スーパーフードは日本にもあった!

「スーパーフード」の人気は海外セレブから発信され、今やメディアなどでよく耳にするようになりました。「キヌア」や「テフ」などローランでも取り上げてきましたが、スーパーフードといえば海外のもの、海外から日本に渡ってきたものといったイメージですよね。ですが、今海外では日本発の「ジャパニーズスーパーフード」が話題なんです!
 


ジャパニーズスーパーフードとは?

そもそもスーパーフードとは何なんでしょうか。日本スーパーフード協会によるとスーパーフードとは以下のように定義されています。

  • 栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。
    あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。
  • 一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。
  • (引用:superfoods.or.jp)

    私たちが小さなころから当たり前のように食べてきた和の食材にも、この定義に当てはまるものがあります。それが「ジャパニーズスーパーフード」なのです。
    今回は海外で注目されている日本のスーパーフードを紹介したいと思います!

    日本のスーパーフード① 納豆

    natto
    納豆は、大豆を納豆菌で発酵させた発酵食品です。日常的に食べている私達もなんとなくではありますが「納豆は身体に良いもの」みたいなイメージがありますよね。実際に、大豆に含まれている栄養素には、発酵させることによって高まるものが数多くあります。例えばビタミンBがそのひとつ。納豆にはただ茹でただけの大豆の約7倍ものビタミンBが含まれています。この他にも、納豆にはたんぱく質、カルシウム、ビタミンK、葉酸、食物繊維などが豊富に含まれています。この栄養価の高さから、納豆は骨粗鬆症予防にも注目されています。(参照:「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」)
    1パック(50g)が推奨されている1日の摂取量です。
     
    納豆に関する詳しい内容はこちらの記事を御覧ください。(→『日本のスーパーフード「納豆」についてまとめてみた!』

    日本のスーパーフード② 味噌

    miso
    味噌は大豆、米や麦などの穀物を蒸し、食塩と麹を加えて発酵させた調味料です。平安時代は味噌は貴族の間で貴重なたんぱく源として、調味料ではなくそのまま食べられていたそう。味噌にはたんぱく質をはじめ、カルシウム、カリウム、鉄、アミノ酸やビタミン類などの栄養が多数含まれています。
    栄養価が高いと言うものの、味噌を舐めるとしょっぱいことから塩分を気にする人も多いと思います。例えば平均的な味噌汁1杯あたりの塩分量は1.5gであり、厚生労働省の1日の塩分摂取量目標値は男性8.0g、女性7.0gなので、塩分濃度が極端に多いとは言えません。しかしながら塩分が少ないとも言えないので味噌を料理に使う場合が工夫が必要となります。
     
    味噌の栄養や塩分を気にした調理方法などはこちらの記事にまとめておきましたので、是非御覧ください。(→『日本のスーパーフード「味噌」についてまとめてみた!』

    日本のスーパーフード③ 緑茶

    greentea
    緑茶もなんとスーパーフードなんです!飲み物なのに?と思われるかもしれませんが、最近はその栄養価に注目が集まったことから「食茶」といって、茶葉を食べてその栄養分を全部摂取したい!という人も増えています。
    肝心の緑茶の栄養価ですが、ビタミンC、BやEなどのビタミン類、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。その他にも、カテキン、カフェイン、フラボノール、フッ素なども含まれています。
    また緑茶は食品・飲料としての利用以外にも、含まれている有効成分から、洗浄剤、消臭剤、殺菌剤、染料、酸化防止剤、美容パック、石鹸などに活用されています。
     
    緑茶に関する詳しい内容はこちらの記事を御覧ください。(→『日本のスーパーフード「緑茶」についてまとめてみた!』

    日本のスーパーフード④ 甘酒


    4つ目は甘酒です!甘酒というと、お正月に飲むことから冬に飲むイメージがありますが、江戸時代にはその栄養価の高さから夏バテ防止の栄養ドリンクとして飲まれていたそうです。ビタミンB1、B2、B6をはじめとするビタミン類や、食物繊維、ブドウ糖、オリゴ糖、グルタミン、9種類の必須アミノ酸など、点滴に似ている成分が含まれていることから、甘酒は「飲む点滴」とも言われています。
    甘酒には2種類、酒粕から作られたものと米麹から作られているものがあります。米麹から作られたものはアルコール度数は0ですが、酒粕から作られたものは微量のアルコールが含まれているので注意が必要です。どちらもアルコール度数が1%未満なので法的な分類としては清涼飲料水となります。
    日本スーパーフード協会が世界に推奨するジャパニーズスーパーフードとして挙げられている甘酒は「米を発酵させているもの」と書かれているので、米麹でつくった甘酒のことを指しています。ですが、酒粕でつくったほうの栄養価も高いので、どちらも注目すべき食材といえるでしょう。
     
    この他、甘酒に関する詳しい内容はこちらの記事を御覧ください。(→『日本のスーパーフード「甘酒」についてまとめてみた!』

    日本のスーパーフードのキーワードは”発酵”?!

    日本のスーパーフードについて特に注目したいのが、納豆、味噌、甘酒の3つが共通して「発酵」しているということです。中でも納豆と味噌は、どちらも大豆が発酵したものです。
     
    日本のスーパーフードはなぜ発酵しているものが多いのか。それは日本の食文化に起因しています。
    そもそも発酵とは何なのでしょうか。日本発酵文化協会によると、発酵とは微生物の働きによって物質が変化し、人間にとって有益に作用することを指すそうです。発酵を行う微生物のことを発酵菌といい、この発酵菌が発酵を行う際に高い栄養価や、うま味、色、香りなどを作り出します。つまり発酵によって味わいが増した上に、栄養価も高くなるということです。
    昔ながらの日本の食事は一汁三菜の和食スタイルであり、淡白な味わいの米が主食でした。そのため、うま味の豊富な発酵食品と相性が良く、発酵食品は日本食の一部として根付いていきました。もともとは食品を長期間保存するために発酵食品が作り出されましたが、結果としておいしさや栄養の面でも、日本の食生活を支えてきたこととなります。
    そして日本の伝統的な食文化である「和食」が、平成25年にユネスコ無形文化遺産に登録され世界中から注目を集めると、日本の発酵食品も栄養価の高いスーパーフードとして注目され始めてきました。
    日本では当たり前のように食べられている発酵食品が世界から注目されるのは、なんだか誇らしいような気がしますね!

    いかがでしたか?

    4つの日本のスーパーフードを見てみると、甘酒は人によるかと思いますが、味噌、納豆、緑茶とどれも和食に欠かせないもので馴染みの深いものですね。海外から渡ってきたスーパーフードは栄養価が高いことは確かですが、少し高価です。料理にどのように取り入れるかなど、なかなか続けていくのが難しく感じることもあるでしょう。その点日本のスーパーフードは比較的安価に手に入れられるだけでなく、手作りする人さえもいます。日本のスーパーフードを食べて改めて日本の和食の素晴らしさを再確認してみましょう!