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ヤーコンシロップが話題
ヤーコン(Yacon)というスーパーフードをご存知ですか?
ルクマやメスキートなど、ヘルシーに甘みをつけることができる甘いスーパーフードをこれまで紹介してきましたが、ヤーコンも甘いスーパーフードのひとつです。パウダー状のものもありますが、特に近年人気が集まっているのは液体状に加工された「ヤーコンシロップ」!
そこで今回は「ヤーコン」についてご紹介します。
【ルクマやメスキートの記事はこちら】
ヤーコンって何?
ヤーコンシロップが話題ですが、そもそもヤーコンとは何なのでしょうか?
ヤーコンとは、ペルーの南米アンデス地方原産のキク科の植物です。根の部分の見た目はさつまいもに似ていますが、実はごぼうの仲間なんです。標高1,000〜3,000mの高地で生産され、インカ帝国時代以前から食用にされてきた長い歴史があります。
食べられる部分は根と葉です。葉は主にヤーコン茶にして飲まれたり、スープに入れて食べられます。根の部分は生食や炒め物などに使用される他、ヤーコンシロップに使用されます。ヤーコンシロップはこの根の部分のエキスを凝縮して作られています。
果実は基本的にクリーム色ですが、白っぽかったり黄色やオレンジのような場合もあり、品種により様々です。同様に外皮もベージュや紫のものなど、様々な色のものがあります。
ヤーコンの味・食べ方
ヤーコンは水分が多いので生で食べることができます。食感はシャキシャキとしており味は甘いことから、梨と似ていると言われることがあります。生ではなく加熱すると甘みはさらに増し、話題になっているヤーコンシロップはハチミツのような甘さがします。そのためヨーグルトやパンケーキにかけたりスムージーにブレンドして食べられ、またお菓子や料理の甘さを加える際にも役立ちます。
気になるヤーコンの栄養価は?
ヤーコンは自然界で最も多くフラクトオリゴ糖を含んでいることから「オリゴ糖の王様」と呼ばれています。フラクトオリゴ糖とは砂糖に果糖が1〜3個ほど結びついたオリゴ糖のことをいいます。フラクトオリゴ糖は人間の胃が消化する酵素をもっていないためそのまま消化されることなく大腸にたどり着きビフィズス菌を増やし、おなかの調子を整える働きをします。カルシウムやマグネシウムの吸収を促進してくれる働きもあります。(参照:www.meijifm.co.jp)
ヤーコンはフラクトオリゴ糖を含んでいることから血糖値をあげにくい低GI商品でもあります。
また、着目すべき点としては栄養分が豊富にも関わらずカロリーが低いという点です。100g当たり、さつまいも134kcal、じゃがいも76kcalに対してヤーコンは54kcalです。(参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂))
ヤーコンの葉の部分はフラクトオリゴ糖以外にカテキンやポリフェノールが豊富に含まれています。カテキンというと緑茶が多く含むイメージですが、含有量はヤーコンの葉のほうが多いです。またポリフェノールは緑茶の4倍、赤ワインと同じくらい含んでいます。
ヤーコンの摂取制限はあるの?
アレルギー体質の方
アレルギー体質の人がヤーコン茶を飲んでアナフィラキシーショックを起こしたという報告が数件あるので、アレルギー体質の人は摂取を控える、もしくは医者と相談してから摂取するようにしましょう。
妊婦の方、授乳中の方
妊婦の方、授乳中の方がヤーコンを摂取して問題があった件はないようです。たとえば、料理研究家の森崎友紀さんはヤーコンをサラダにして食べて妊娠中の便秘対策に活用したり(参照:公式ブログ)その他にネット上では、カフェインを含んでいないことからヤーコン茶を飲んでいるという妊婦さんもいました。ですが、保証されているものではないので心配な方は医者に相談してから摂取することをおすすめします。
赤ん坊へ食べさせる場合
離乳食として赤ちゃんに使用するというのもネット上で見かけましたが、大人でも摂取しすぎると下痢などのお腹の調子を悪くする症状が起きる場合があるので、赤ちゃんの離乳食として無理に使う必要はないかと思います。ヤーコンが大好きで赤ちゃんとどうしても一緒に楽しみたいという場合は、医師に相談し少しずつ取り入れることをおすすめします。
ヤーコンを買う方法
ヤーコンは北海道、岩手、福島など、日本の涼しい地域でも生産されているので八百屋や自然食品店などで出会うこともあるかもしれませんが、一般的に見かけることは少ないと思います。そのため、確実に手に入れるためにはネット通販がおすすめです。インターネットで購入できるヤーコンシロップ、ヤーコンパウダー、ヤーコン茶をご紹介します。
楽天では生のヤーコンも購入することができます。
サンフーズ オーガニック ヤーコンシロップ
sunfoodsuperfoods.jp
(画像引用:sunfoodsuperfoods.jp)
大手スーパーフードメーカーのサンフーズのオーガニックヤーコンシロップ。
有機JAS認証、米USDAオーガニック認証を取得し、もちろん遺伝子組換え作物を使用していません。コーシャーフードやヴィーガンにも対応していますので、安心して取り入れることができます。
公式サイトで販売されていますが、在庫切れになっています(2016/12/21現在)
よしとも 低温濃縮ヤーコンシロップ72
e-yoshitomo.com
(画像引用:www.amazon.co.jp)
信州青木村の自社農園にて育てられたヤーコンを低温で凝縮した純度100%のヤーコンシロップです。添加物は一切不使用。
Amazonで購入することができます。
SEMBRADOR 有機ヤーコンシロップ
www.gue-trading.com
(画像引用:www.amazon.co.jp)
スイス発のスーパーフードブランド”SEMBRADOR”の45〜50℃という低温でじっくりと仕上げたヤーコンシロップ。
公式サイトはもちろんAmazonでも購入することができます。
スーパーフーズトレーディング オーガニックヤーコンパウダー
www.forna-shop.jp
(画像引用:www.amazon.co.jp)
ペルーの高原地域で無農薬栽培されたヤーコンを低温でじっくりと時間をかけてパウダーに加工したものです。
公式サイトはもちろんAmazonでも購入することができます。
サッポロはまや 北の大地のヤーコンパウダーフラクトオリゴ
www.hama-ya.com
(画像引用:www.amazon.co.jp)
北海道で契約栽培したヤーコンを新鮮なうちに粉末状に加工したもの。
公式サイトはもちろんAmazonでも購入することができます。
オリヒロ ヤーコン茶100
health.orihiro.com
(画像引用:www.amazon.co.jp)
ヤーコン茶と芋を2:1で配合し焙煎したことで美味しく仕上げた健康食品メーカーのオリヒロのヤーコン茶です。
Amazonで購入することができます。
がばい農園 国産の手作りヤーコン茶
www.gabainouen.com
(画像引用:www.amazon.co.jp)
鹿児島県で無農薬栽培されたヤーコンを100%使用した純国産ヤーコン茶。
残留農薬検査、放射能検査、生菌検査を定期的に行い、安心の品質です。
また製造する際の原材料の洗浄などに使用する水にもこだわり、地下60mから湧き出る天然水を使用しています。
Amazonで購入することができます。
生のヤーコンが手に入ったら…選び方と保存方法
ヤーコンの旬は秋冬なので10〜12月頃は出回る可能性があります。もしヤーコンが八百屋などで売られていたら、皮に傷や変色がなく、重みがあってふっくらとした、太すぎないけど比較的太いものを選ぶのをおすすめします。細いものより太いもののほうが甘味があり、重めのもののほうが水分が豊富で美味しいためです。
また、収穫した直後より1〜2週間経過したもののほうが甘味が増すと言われています。ですがフラクトオリゴ糖は新鮮なもののほうが多く含まれているので、美味しさか栄養素かどちらを基準にするかによって食べるおすすめ時期は変わります。
保存方法はサツマイモと同様です。新聞紙などでくるみ冷暗所か、冷蔵庫の野菜室で保存します。ヤーコンは乾燥に弱いので、使いかけで切った場合にはぴったりとラップで包み、冷蔵庫に入れましょう。
(参照:www.yasainavi.com)
ヤーコン・ヤーコンシロップの美味しい人気レシピ5選
ヤーコンの美味しい調理方法、ヤーコンシロップを使った美味しいレシピが気になる人が多いようなので、今回はその人気レシピ5選をご紹介します!
ヤーコンと牛肉のきんぴら
ヤーコンのシャキシャキとした食感がきんぴらとの相性バッチリ!
ヤーコンがほんのり甘いことから、子どももパクパク食べてくれるそうです。
とっても簡単なレシピ詳細はこちら。
ヤーコンサラダ
ヤーコンは生で食べる場合、サラダが人気です!
粒マスタード、オリーブオイル、にんにく、黒胡椒、パルミジャーノソース、バルサミコ酢で味をつければ、もう想像できますよね?!
レシピ詳細はこちら。
ヤーコンシロップと米粉のパンケーキ
ヤーコンシロップはハチミツのような甘さなので、スイーツレシピとの相性バッチリです!
甘味はあっても血糖値の上昇は抑えてくれるので、ダイエット時のおやつにヤーコンシロップはぴったり。
レシピ詳細はこちら。
ヤーコンシロップドレッシング
ドレッシングを作る際に甘味をプラスするためにハチミツをいれること、ありますよね。
そのハチミツの代わりにヤーコンシロップを入れて、美味しいドレッシングが出来上がります!
レシピ詳細はこちら。
ヤーコンシロップでローチョコレート
ヤーコンシロップはロースイーツを作る際にも大活躍します!
このレシピでは、カシューナッツ、ココナッツオイル、ローカカオパウダー、ヤーコンシロップ、塩を使ってローチョコレートを作ります。
レシピ詳細はこちら。
いかがでしたか?
栄養価の高さだけでなく、その自然な甘味やシャキシャキの食感から様々な料理に活用できるヤーコン。ヤーコンシロップもスイーツやドレッシングなどの料理に活用できると紹介しましたが、なんと和食との相性も良いそうです!お砂糖やみりんを使うことから和食にとって甘味は重要な味付けを占めているので納得ですね。
まだヤーコンは日本で一般的に広まっているわけではないので、生のヤーコンを手に入れるのは難しいかもしれませんが、段々と人気が高まっていることや日本でも生産できることから、もしかしたら近い将来スーパーなどで見かけることが多くなるかもしれませんね!
ヤーコン以外にもルクマやメスキートでも甘味は足せますので、気になる方は是非チェックしてみてください!