オメガ3が豊富な「サチャインチ」ナッツ・オイル!栄養、味はどうなの?

オメガ3が豊富な「サチャインチ」ナッツ・オイル!栄養、味はどうなの?
2016年2月26日 ローラン編集部

そもそもサチャインチって何?ナッツなの?

サチャインチは、アマゾン地域原産のトウダイグサ科の植物です。トウダイグサ科にはキャッサバやトウゴマ(ひまし油の原料)などが含まれており、ペルーやコロンビアで栽培されているサチャインチはつる性植物で高さ2mまで成長し、半多年生植物のため寿命が長いという特徴があります。なかには70年以上実をつけるサチャインチも発見されています。サチャインチの外見的な特徴として、4つから7つの膨らみを持つ緑の星型の実をつけることが挙げられます。実が熟すと茶色に変化し、一つ一つの膨らみに入っているレンズ状の約1.5cmから2cmの種が取り出せます。このサチャインチの「種」がサチャインチ商品としてナッツやオイル、パウダーなどの食用や化粧品の原材料として使用されています
パンプキンシードやひまわりの種と同じようにシード(種)を加工して食べるのが南米の人にとっては一般的です。南米が原産ですが、今ではタイを中心とした東南アジアでも生産されています。


南米ではインカ帝国時代以前から貴重な栄養源だった

インカ帝国の墓から発掘された容器にサチャインチが描かれていることから、サチャインチは約3000年前のプレ・インカ時代から活用されていたのではないかといわれています。サチャインチはアンデス地域に住むケチュア族やチャンカ族、他部族の食生活に欠かせない植物であり、種から油を絞り、種をローストし、葉を調理していました。サチャインチの種は良質な不飽和脂肪酸(αリノレン酸とリノール酸)、タンパク質、ビタミンA、ビタミンEなどが豊富なので、栄養を効率的に補えました。

名前の由来は?インカインチと同じものなの?

サチャインチは「インカのピーナッツ」、「グリーンナッツ」、「インカナッツ」、「インカグリーンナッツ」、「アマゾングリーンナッツ」などの名前で知られています。また「INCA INCHI(インカインチ)」の名称でも知られていますが、こちらはアグロインダストリアス・アマゾニカス社の商品登録されている製品名です。
商品名を表すホッチキスが一般名称化したのと同じようにインカインチの通称でも通じるようですね。
サチャインチはインカ帝国を支配していたケチュア族のケチュア語でSacha(野生・木)Inchi(ピーナッツ)、つまり「野生のナッツ」という意味です。

気になる栄養は?

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サチャインチには不飽和脂肪酸のオメガ3脂肪酸(αリノレン酸)とオメガ6脂肪酸(リノール酸)が含まれています
これらは必須脂肪酸であり、身体機能の多くに係る重要な物質です。αリノレン酸とリノール酸の必須脂肪酸は体内で合成できないため、食事から適切な量を摂取しなければいけません。
 
サチャインチオイルの脂肪酸組成

αリノレン脂肪酸 50.73%
リノール脂肪酸 33.67%
オレイン脂肪酸 8.77%

引用 : researchgate.net
 
 
また、サチャインチはタンパク質、食物繊維、ミネラルや抗酸化作用があるβカロテン(ビタミンA)とαトコフェロール(ビタミンE)なども含んでいます。
サチャインチパウダーとココナッツパウダーを比較してみましょう。
 

サチャインチ(種/生・粉末/100g) ココナッツパウダー(100g)
水分量 3g〜3.6g 2.5g
炭水化物 30.3g〜31.5g 23.7g
タンパク質 24.2g〜25.2g 6.1g
脂肪 40.9g〜43.1g 65.8g
灰分 3.3g〜4.7g 1.9g
カリウム 556.35mg 820mg
マグネシウム 321mg 110mg
カルシウム 240.6mg 15mg
10.35mg 2.8mg
亜鉛 4.9mg 1.4mg
ナトリウム 1.54mg 10mg
1.29mg 0.8mg

スーパーフードとしてよく知られているココナッツのパウダーと比較しても遜色無い栄養価です!
これは期待できますね!

サチャインチはどういった形で売られている?

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サチャインチは基本的には以下の3つの形に加工されます。
1.シードナッツ
2.オイル
3.パウダー

シードナッツ

ヘンプシードのように種を熱風乾燥するかローストしてナッツのように加工します。
ナッツは生のままだと苦味があり、不快な味がするそうです。そのため、熱風乾燥かローストしなければ食べられません。
低温乾燥してある、ローフードに近い製品やUSDA承認を受けている製品も販売されています。

サチャインチオイル

サチャインチの種子からはオイルもとれます。サチャインチには熱に弱く、酸化しやすいαリノレン脂肪酸が含まれているので、低温圧縮して搾油される場合がほとんどです。サチャインチオイルは、パンにつけたり、ドレッシングのようにサラダや蒸し野菜にかけるなど、加熱調理をしない食べ方のほうが栄養分を壊さず摂取できます。開封後は、冷暗所で保管しなるべく早く消費する必要があります。
USDAオーガニック承認を受けている製品もあるようです。

サチャインチパウダー

サチャインチをパウダー状にしたものです。
食事にふりかけたり、飲み物に入れたりと汎用性の高い製品です。植物性タンパク質が含まれているので、プロテインパウダーの代わりとしても摂取できます。
有機JAS承認、USDA承認のオーガニックなサチャインチパウダー製品などが販売されています。

その他化粧品の原材料としてなど

サチャインチオイルに含まれる栄養を手軽に摂取するためのサチャインチオイル配合のカプセル状サプリメント製品も存在します。
その他の使われ方としてサチャインチは豊富なαリノレン脂肪酸と抗酸化物質に注目した化粧品会社によって化粧品の原材料にもなっています。顔や髪、身体に使えるクリームやオイルのサチャインチ配合の製品があるようです。

気になるお味は?

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シードナッツ

かなり好みの別れる味です。加工方法にもよるのでしょうが、中々食べきるのがきつい味でした。
シードナッツの中でも、タイ産のものは青臭さが少なくそら豆のような味で食べやすかったです。
 

オイル

オイルも結構独特の香りが・・・。
普段使ってるドレッシングに加えて仕上げるとほとんど気にならない味になりました。まあでもオリーブオイルのが美味しいですね。
 

パウダー

個人的にはパウダーを味の濃い目に作った野菜スムージーに混ぜるのが一番食べやすかったですね。

パウダー in スムージー > オイル > シードナッツ

といった感じでしょうか。美味しくて食べるのが止まらないということにはならないと思います。
バオバブパウダーはそのままでも食べれそうな美味しさなのに・・・。
 
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サチャインチに摂取制限はあるの?

サチャインチオイルの1日の摂取目安量は4〜5ml程度、サチャインチパウダーの1回の摂取目安量は10g程度と言われています。
サチャインチは有毒成分がなく副作用の報告は現在ありませんが、医薬物を服用中の方は医師との相談の上摂取してください。
現時点でサチャインチのアレルギー反応は報告されていません。ですが、米国アレルギー・ぜんそく・免疫学会(American Academy of Allergy, Asthma, and Immunology)のDennis K. Leford医学博士によると、サチャインチのアレルギー反応の可能性は考えられると言っています。また、Scott Sicherer医学博士は、今後サチャインチの知名度が上がると同時にアレルギー反応の報告がされますが、今のところピーナッツとの交差反応はないと述べています。

サチャインチが妊娠にどのような影響を及ぼすかの研究はまだ進んでいません。妊婦や妊娠初期の方、妊娠を考えている方は摂取しない、あるいは医師との相談の上摂取することをおすすめします

サチャインチ製品はどこで購入できるの?

現在、国内で商業用にサチャインチを栽培しているところはなく、国産サチャインチ製品はありません。
輸入された製品のみ流通されているので、インターネットで購入することをおすすめします。
amazonで殆どの商品は見つかるので探してみてください。
エルニーニョ現象の影響で、原産国ペルーでのチャインチ種子の採取が困難だそうです(2016年2月現在)。

サチャインチナッツ

サチャインチオイル

サチャインチパウダー

サチャインチ配合サプリメント