ホオズキがゴールデンベリー(インカベリー)ってスーパーフードだって知ってた?!

ホオズキがゴールデンベリー(インカベリー)ってスーパーフードだって知ってた?!
2016年10月19日 ローラン編集部

お盆の飾り付けとして知られているホオズキに、食べられる種類があるのは知っていますか?食用のホオズキは、インカベリーの名で世界中でスーパーフードとして知られています。


インカベリーとは

食用ホオズキの中にも様々な種類がありますが、ここではインカベリーで知られている学名Physalis peruvianaという種を紹介します。インカベリーはブラジル原産のナス科ホオズキ属の植物です。「ベリー」という名前がついていますが、分類上ナスやトマトに近いです。また、インカベリーは観賞用ホウズキ(学名: Physais alkekengiなど)とは違う種類です。
 
インカベリーは霜に弱く、0℃以下になると枯れてしまいます。温暖な地域で育ちやすいため、温帯地域では一年生で熱帯地域では多年生な植物です。外部の支えなしで高さ1m前後まで伸びるインカベリーは貧土で手をかけなくとも育ち、野生に広がるのが早いので、隣国のペルー高地やチリでも成長し、開拓民によってイギリスや南アメリカ、オーストラリアやニュージーランドでも栽培されるようになりました。
 
インカベリー以外にも、南米では「Cape Gooseberry(ケープグースベリー)」、「Aztec Berry(アステカベリー)」、ハワイでは「Poha(ポハ)」、コロンビアでは「Uchiva(ウチュバ)」など多様な名前で世界中で親しまれています。ヨーロッパや南アメリカで栽培するために輸出された際に様々名称がついたと言われています。米国学術研究会議が作成した書物「The Lost Crops of the Incas: Little-known Plants of the Andes With Promise for Worldwide Cultivation」(和訳:インカの失われた作物)の中で、Goldenberryという名称でインカベリーをインカの失われた作物として書かれています。
 
インカベリーの乾燥した袋の中の鮮やかな黄色、あるいはオレンジ色のビー玉程度の大きさの実が可食部です。インカベリーはミニトマトのような食感で、実の皮は気にならないほど薄く柔らかいのでそのまま食べれます。甘みと酸味を凝縮したようなフルーティーな味で、そのまま食べたり、ドライフルーツやジャムに加工されます。

インカベリー:主な成分と特徴

インカベリーは、その小さな実の中に栄養がバランス良く含まれています。鉄分やカルシウムなどのミネラルも含まれており、ビタミンB類やビタミンCが多く含まれています。インカベリーは、ミニトマトより食物繊維が多いです。また、抗酸化作用のあるポリフェノールやイノシトールが豊富で、カロテンやアスコルビン酸などのビタミンと一緒に体内で働きます。

栄養分

ゴールデンベリーパルプ(100g中) ミニトマト(100g中)
水分 78.9g 91.0g
タンパク質 0.05g – 0.3g 1.1g
脂質 0.15g – 0.2g 0.1g
炭水化物 19.6g 7.2g
食物繊維 4.9g 1.4g
灰分 1.0g 0.6g
カルシウム 8.0mg 12mg
カリウム 55.3mg 290mg
鉄分 1.2mg 0.4mg
カロテン 1.6mg 960μg
チアミン
(ビタミンB1)
0.1mg 0.07mg
リボフラビン
(ビタミンB2)
0.03mg 0.05mg
ナイアシン 1.70mg 0.8mg
アスコルビン酸
(ビタミンC)
43.0mg 32mg

www.researchgate.net
fooddb.mext.go.jp

インカベリーに摂取制限はあるの?

インカベリーにアレルギー反応の報告はありませんが、ナス科の植物なので、ナスアレルギーの方は注意して摂取してください。また、妊婦、妊娠初期、妊娠を希望している人もインカベリーを食べれますが、身体にどのような影響があるかの詳しい研究がされていないので、かかりつけの医師に相談してから食生活に取り入れることをおすすめします。ホオズキの地下茎と根は酸漿根(さんしょうこん)という生薬名があります。酸漿根ヒストニンという子宮の緊縮作用を起こす成分が含まれていることから、平安時代からは鎮痛剤、江戸時代では堕胎剤として利用されていました。妊娠中の女性が服用した場合に流産の恐れがあるので、妊婦は実の部分以外は食べないよう注意してください。

どういうインカベリー製品があるの?

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インカベリーは生でも加工しても美味しいので、様々な料理に使えます。生のままサラダ、ケーキ、ピザへのトッピングや肉料理の付け合せにできます。食用ホオズキはフランス料理や料亭、温泉旅館でも料理として出されます。インカベリーはソースやジャム、ドライフルーツに加工し、長期保存ができます。ドライインカベリーが一番流通されている製品です。ホオズキアイスという製品も販売されています。インカベリーを粉末にした製品も販売されているので、酸味があるさっぱりとしたドリンクやスムージーが作れます。

インカベリー製品はどこで購入できるの?

Physalis peruvianaの種類ではありませんが、食用ホオズキは日本国内でも購入できます。夏から秋にかけて、生のホオズキを販売している農家が多いです。ですが、ヨーロッパのマルシェで販売するほど日常に密着していないので、日本で確実に購入したい場合はインターネットで注文することをおすすめします。
www.oraho-fujimi.jp
yatsugatakevillage.com

一方、ドライインカベリーなどの加工食品は大変注目を浴びているので、自然食品店などの店頭で販売していることがあります。ですが、こちらもインターネットで注文できます。オーガニックなドライインカベリーも販売されています。